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□数々の違法捜査の実態を検証し、袴田巖さんへの謝罪を求める

袴田事件」発生50年にあたって

数々の違法捜査の実態を検証し、袴田巖さんへの謝罪を求める

静岡県警察本部
本部長   殿
2016年6月30日 日本国民救援会静岡県本部
会 長  阿部 浩基

 1966年6月30日未明、静岡県清水市(現在の静岡市清水区)で、味噌会社の専務宅から出火し、現場から専務一家4人の死体が発見された事件、いわゆる袴田事件の発生から50年となる。
 同年8月18日、この事件の犯人として味噌会社の従業員で元プロボクサーの袴田巖さんが逮捕・起訴された。裁判では、一貫して無実を訴えたが死刑判決が確定した。その後、袴田さんは死刑の恐怖と闘いながら無実を叫び、裁判のやり直し=再審請求を求めてきた。
袴田さんの半世紀に及ぶ無実の叫びがやっと裁判所に届き、2014年3月27日、静岡地裁は「再審開始」、「拘置の執行停止」の決定を行い、実に48年ぶりに釈放を勝ちとった。
静岡地裁の再審開始決定は、袴田さんを有罪とする「決定的な証拠」とされた「5点の衣類」や、その他重要な証拠が、警察・検察の捜査機関によって捏造(ねつぞう)された疑いがあると認め、これ以上袴田さんを拘置し続けるのは「耐え難いほど正義に反する」とまで述べて、証拠を捏造した警察や、証拠を隠し続けてきた検察を厳しく批判している。とりわけ、袴田さんを犯人に仕立て上げた静岡県警の責任は重大である。
静岡県警清水署は、1966年8月18日に袴田さんを逮捕して自白させるまで、拷問ともいえるような非人道的取調べを連日行った。取り調べ時間は、一日平均12時間、一番長い日は16時間30分という極めて過酷のものだった。
しかも、即時抗告審の段階で開示された取調べ録音テープには、脅迫的言動だけでなく取調室に捜査官が便器を持ち込み、その場で用を足させるなどの非人道的な実態も明らかになっている。さらには、警察による偽証や弁護人との接見を盗聴するなど犯罪とも言える違法捜査まで行い、袴田さんに自白強要を行った。
袴田さんは、警察、検察に無実の証拠を隠され、証拠のねつ造までされて死刑囚として48年も刑務所に収監され、自由を奪われ、心身ともに健康を害された。
釈放後の袴田巖さんと姉・袴田ひで子さんの日常を撮ったドキュメンタリー映画「夢の間の世の中」の中で、巖さんは「袴田事件は終わった。冤罪はない。死刑制度も廃止した。俺は死刑囚じゃないんだ」と語っている。釈放から2年、誤った死刑判決によって、まだ巖さんは“妄想”の中の自分の世界から抜け出すことがない状態にある。
これ以上、袴田さんの命を、そして人生を、司法がもてあそぶことは絶対に許されない。
袴田さんの人権救済が実現されなければ、日本の警察、検察、裁判所は世界から厳しい批判を受けることは間違いない。
 日本国民救援会は、静岡県警が半世紀の長きにわたって袴田さんの人権を侵害し続けてきた違法捜査の実態を検証し、その責任を明らかにして袴田さんに謝罪することを強く求める。
日本国民救援会は、袴田巖さんの再審無罪を勝ちとるためにいっそう支援運動を強化する決意を表明する。

以上

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