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□松橋事件の再審開始決定について

松橋事件の再審開始決定について

2016年6月30日
日本国民救援会熊本県本部
同  中央本部

本日、熊本地方裁判所刑事部は、いわゆる松橋事件の再審請求に対して、再審を開始する決定を出しました。裁判所が再審開始決定を出したことは、新証拠によって確定判決に合理的な疑いが生じた以上、当然のこととはいえ、私達は、この決定を歓迎し真実に目を塞がなかった勇気ある決定に敬意を表します。
事件は、1985年1月8日に被害者が自宅で遺体となって発見されたことから始まりました。宮田浩喜さんは、3日前被害者と口論していたことから犯人と疑われ、メガネが何回も壊されるなどの警察の厳しい暴力的な取り調べを受け、被害者発見から13日目に犯行を「自白」させられました。裁判では無実を訴えましたが、犯行と宮田さんを結びつける物的証拠がないまま、「自白」を唯一の重要証拠として殺人罪で有罪とされ、懲役13年の刑が確定しました。
再審請求審では、犯行に使われたとされる小刀には、握りの部分を含め血痕が全く見つからないこと、自白では小刀の柄に血痕がつかないように、古いシャツを切り取った布を巻き付けて犯行をおこない、犯行後自宅の風呂釜で燃やしたことになっていたのにもかかわらず、そのシャツの切りとり布が驚くことに検察庁に保管されていたことも、明らかになりました。
また、その小刀ではできるはずのない傷がすくなくとも2か所存在することが日本医科大学の大野曜吉教授の鑑定により明らかになりました。
さらには、宮田さんが夜中に被害者を追尾中に隣家の電灯がついていたとの宮田さんの「自白」を、有罪判決は、犯人しか知らない「秘密の暴露」としていましたが、宮田さんの供述以前に警察が知っていたことも判明しました。
しかも、これらの新証拠による新たな事実について、検察は合理的な反論がついにできませんでした。有罪判決の大きな柱であった「自白」が、裁判を通じて根底からその信用性が揺らぎ、確定判決に合理的な疑いが明らかに生じていました。
私たちは、これらの裁判の状況を踏まえて、裁判所は公正な審理判断により再審開始決定を出すべきだとの全国からの声を集めて、裁判所に集中してきました。私たちは、今回の「白鳥・財田川決定」に沿った決定を歓迎するとともに、引き続き、宮田さんの再審無罪の判決を勝ち取るまで、支援運動を広げていく決意を表明します。

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