えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

えん罪再審事件の最近の動き(6月27日)


名張毒ぶどう酒事件

最高裁要請行動  署名が6万6千名を突破!早急に10万名を達成へ

6月26日、最高裁への独自要請行動が行われました。早朝宣伝は、東京守る会を中心に都本部、都内の支部、中央本部から15名が参加。当日は、新潟県本部が支援する加茂暁星高校非常勤講師解雇撤回争議団(約10名)の宣伝行動と重なり、相互に協力して中央本部の宣伝カーで両事件の支援を訴えました。
その後、10時から名張毒ぶどう酒事件の要請に入りました。要請行動には、兵庫、愛知、長野、東京、中央本部から13名が参加しました。全国から寄せられた署名は、10,527筆を提出し、累計で66,254筆となります。要請ハガキは、5月だけで2,763枚が届いているとのことです。
署名も、前回から約1カ月で1万を超える署名が全国から寄せられました。署名の集約の特徴をみると映画「約束」の上映を行ったところでは急激に署名の協力が広がっていることが分かります。この点からしても映画「約束」も上映を支部段階まで広げることが大切です。
 この日の要請行動では、先週再び体調の急変した奥西さんの状況を踏まえて最高裁に1日も早い再審開始と釈放が強く要請されました。参加者からは、「奧西さんの命が失われる事態となるなら、司法による殺人に等しい」「新たな実験と主張を7月までに行うとの検察の意向は道理にあわず引き延ばしそのものであり、奧西さんの死を待っているのか」「全国から怒りと支援の声が湧き起こっている。この国民の強い良心の声を聞け」「どれほど繰り返して要請して来たか、即時、再審と釈放を決断せよ」など次々と迫りました。
 この日、愛知のマスコミ各社も注目し、稲生顧問に同行取材がおこない、最高裁要請と八王子医療刑務所での面会行動が報道されました。
*奥西勝さんの容態については、別紙の稲生昌三顧問の面会通信を参照ください。

なくせえん罪 関西市民集会パートⅥ

300人の参加で成功! 冤罪をなくす決意を新たに

6月15日午後、「なくそうえん罪 救おう 無実の人々 関西市民集会partⅥ」が、大阪市此花区の市立クレオ大阪西のホールで開かれ、300人余りの市民が参加しました。
 この集会は、冤罪事件の当事者や家族、支援者らで構成している関西冤罪事件連絡会「たんぽぽの会」が毎年夏に開催しているものですが、今年は全国の重大局面にある冤罪事件当事者に参加を呼びかけ、仙台北陵クリニック事件の再審請求人・守大助さんの母親の守祐子さん、静岡・袴田事件で死刑囚として再審請求をしている袴田巌さんの姉の秀子さん、福井女子中学生事件の再審請求人の前川彰司さん、さらに茨城の布川事件で再審無罪判決を受け、冤罪をつくった権力犯罪の追及裁判を昨年起こした桜井昌司さんが招かれ、第1部は、この4人でのディスカッションとなりました。
 このあと、シンガーソングライターの野田淳子さんが、登場。桜井さんの詩による「ゆらゆら春」、野田さんが日野町事件の阪原弘さんや家族の支援のために作曲した「父へ」そして最後に谷川俊太郎氏の詩による「死んだ男の残したものは」を熱唱。大きな拍手に包まれました。
 休憩後は、劇団「息吹」による構成詩とともに送る冤罪犠牲者の声。白鳥事件の村上国冶さん(故人)、桜井さんなどの叫ぶような詩が、次々朗読され、正面舞台には、レンガ塀、花などの関連映像がアップで映し出されます。会場からはすすり泣きの声も聞かれました。そうして次々、関西の冤罪事件の当事者・家族・支援者が登壇します。長生園不明金事件の西岡廣子さん。東住吉冤罪事件の再審請求人・朴龍皓さんの母親さんとお姉さん、香芝強制わいせつ事件の中南源太さんの母親のまり子さんが訴えと報告を行いました。さらに、西宮郵便バイク事件、神戸質店事件、日野町事件の再審無罪を求める会、東住吉罪事件を支援する会、JR山科京都駅間痴漢冤罪事件の柿木浩和さんと妻の伸子さん、母親と続き、最後は名張毒ぶどう酒事件の奥西勝さん特別面会人の早川幸子さん、奥谷和夫さんが訴えました。
 フィナーレは、「たんぽぽ宣言」を万雷の拍手で確認するとともに、「たんぽぽの歌」を全員で合唱して散会しました。

福井女子中学殺人事件

最高裁の早期再審開始決定をめざし支援集会

「最高裁は一日も早く再審開始決定を破棄し、再審開始の早期確定を!」

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 3月6日、名古屋高等裁判所が再審開始決定を取り消す決定を出し、再審をめぐる審理が最高裁判所ではじまった福井女子中学生殺人事件を支援する集会が、6月23日福井市文化会館に90人が参加して開かれました。支援運動を支えている国民救援会福井県本部と中央本部が、最高裁での早期再審開始決定をめざした支援運動を大きくひろげようと参加を呼びかけたもので、福井県はもとより、石川県や富山、愛知、東京などからも参加がありました。
 救援会福井県本部の岩尾勉会長のあいさつのあと舞台にあがった当事者の前川彰司さんは、「しくまれた権力の罠からぜひ救い出していただきたい。第一審無罪判決、高裁で逆転有罪、再審開始決定が出て、それが取り消され、人生が狂ってしまいました。でも、多くの人と出会うことができました。死刑囚、無期懲役など、支援をする人たちもいる。叱咤激励でがんばります」と述べました。
 集会では、佐藤辰弥・弁護団事務局次長が記念講演。佐藤弁護士は次のように報告(要旨)しました。「この事件はもともと、前川さんと事件をむすびつける証拠はなにもない事件。めった突きの傷から警察も同年輩の怨みによる犯行とみて4000人から事情聴取したが決め手がなかった。そこへ覚せい剤事件のA組員が保釈を求めて前川さんが犯人だといい出して事件になった。供述に疑問が多くあり、客観的裏づけもなく、第一審で無罪となった。ところが、第二審は捜査を全面信用し、前川さんがシンナーを吸うようすすめたら断わられ、激高しての突発的な犯行だったと推定して逆転有罪の判決を出した。しかし、現場には前川さんの指紋、毛髪、持ち物といった痕跡が一切見つかっていない。A組員の目撃証言とそれに同調する仲間の証言だけがあるだけ。こういう脆弱な証拠構造が確定判決だったわけで、その変遷や食い違いを指摘した再審開始決定は、確定判決の事実認定に合理的疑いが生じているとした。しかし、これを取り消した決定は、A組員の供述の動機、変遷をふまえても目撃証言は根幹部分において信用できるとした。さらに刺し傷と凶器とされた包丁とでは傷の大きさが違うから第三の凶器があるという弁護側について、そのような説明も可能としりぞけ、返り血を浴びた前川さんを乗せたというスカイラインから血痕が検出されなかったことも、血痕が検出されない可能性をあれこれ推測であげて再審開始決定を取り消している。疑わしきは罰しない判決が最近の刑事裁判の流れ。これに反するガラパゴス決定だ。こんな認定が最高裁で維持されることはあり得ない。世論を動かし、最高裁の裁判官にまともな決定を出させなければ道理と正義はない」
 また、集会には布川事件の桜井昌司さんも激励にかけつけ、連帯のあいさつをしました。
最後に、中央本部から橋本宏一副会長が閉会のあいさつ。当面7月24日の最高裁要請行動に合わせて1人でも多くの署名を集めていただきたいと訴えました。(橋本宏一・副会長)

布川国賠裁判

すべての証拠の開示をめぐって激しい攻防

44年間、無実の桜井昌司さんらを強盗殺人犯として仕立て上げた茨城・布川事件で、警察・検察の捜査に違法があったとして争っている布川事件国賠裁判の第2回口頭弁論が6月27日、東京地裁で開かれました。
 口頭弁論は、訴訟手続等の確認で5分ほどで終わりましたが、すでに弁護団が求めていた、刑事裁判での全証拠の開示について、意見を求められた被告の国側が「必要ないと思う」などと述べました。
 その後の報告集会では、60人の支援者が参加し、弁護団が今回のやりとりについて詳しく説明。被告(国と県)が準備書面を提出したこと、また、裁判所が、弁護団が求めていた検察・警察が持っている全証拠の開示について、必要なら補充の意見書を出してほしいと伝えたのに対して、次回の三者協議で提出することを確認したことなどが報告されました。
 とりわけ、被告の用意した準備書面については、「職務行為基準説」にもとづいていると指摘した上で、「要するに、あの当時の捜査としては、違法はなかったという言い訳」と喝破。その他、桜井さんらを有罪とした確定判決でも違法はなかったとしているなどの裁判所への責任転嫁、あるいは、原審で全証拠が開示されていたとしても桜井さんたちが無罪になるとは限らなかったと開き直るなど、「理解に苦しむ論理だ」と一蹴し、「被告の主張は恐れるに足りない。引き続き、証拠開示を勝ちとり、警察・検察の違法な捜査を明らかにする」と力強く述べました。また、証拠開示について裁判所が意見を求めたのに対しては、「門前払いではなかった。少なくとも、主張を聞いてから判断しようとする態度ではないか」としました。
 原告の桜井昌司さんは、証拠開示を「必要ない」などとした被告の態度について言及し、「証拠が必要かどうかは原告が決めるもの。こんな論理がまかり通る異常な裁判所を変えていきたい」と語気を強めました。
 次回口頭弁論は、9月18日(水)午後2時より 東京地裁

三鷹バス痴漢冤罪事件

東京高裁で無罪判決めざし集会を開く!

6月26日、痴漢に間違えられ、今年5月に東京地裁立川支部で不当判決を受けた三鷹バス痴漢冤罪事件の津山正義さんの「東京高裁で勝利をめざすつどい」が、東京・平和と労働センターで開かれ120人が参加しました。
 はじめに、弁護団が一審の判決を説明。津山さんが右手に携帯電話、左手が吊り革の状態で「痴漢が始まった」などとする客観的事実を捻じ曲げた事実認定や、そもそも痴漢があったという証拠は「被害者」の供述しかないにもかかわらず、裁判官が勝手に供述とも関係のない事実認定をおこなうなどの不当性が報告されました。また、吊り革等を準備して、津山さんが車載カメラの映像を分かりやすく再現しました。
 会場からは、前日に出所したばかりの埼玉・介護ヘルパー窃盗冤罪事件の安澤篤史さんや、同じ都内の痴漢冤罪事件の当事者、西武新宿線痴漢冤罪事件の丸山さん、痴漢えん罪埼京線事件の石田崇さん、JAL不当解雇撤回闘争や日東航空整備の争議団など数々の事件関係者からの連帯の挨拶があり、また、多くの支援者から激励の声が飛びました。
 津山さん本人からは、「何としても学校に戻りたい。高裁での無罪判決のためにご支援お願いします」との涙ながらの訴えがありました。
 今後は、控訴趣意書の提出については未定ですが、一日も早く高裁宛の署名を作成し、地裁段階よりもさらに広げてとりくむことなどの行動提起が確認されました。

三鷹事件

事件発生64周年・三鷹事件現地調査(7月15日)

 「三鷹事件の真相を究明し、語り継ぐ会」は、事件発生64周年にあたる7月15日に、事件関係者の現地調査を行います。ぜひ、ご参加ください。終了後、懇親会も予定されています。
 詳しくは、国民救援会三多摩総支部へ(042―524-1532)

今後の主な事件の日程

6月28日(金)  袴田事件第2次再審請求審事実調べ(静岡地裁13時半から)
7月 1日(月)  自衛隊国民監視差止訴訟(仙台高裁13時半~)
7月 6日(土)  大崎事件首都圏守る会総会(13時~平和と労働センター)
7月15日(祝日) 三鷹事件現地調査午後4時  三鷹市禅林寺山門集合(三鷹駅南口小田急バス「八幡神社前」下車徒歩3分)
7月 4日(木)  参議院選挙公示(21日投票日)
7月11日(木)  大崎事件・原口アヤ子さん本人質問(13時~福岡高裁宮崎支部)
7月16日(火)  全国冤罪弁護団交流集会(13時~17時  日弁連クレオ)
7月24日(水)  第206次最高裁統一要請行動(10時=労働・民事、11時=刑事・国賠)
7月25日(木)  痴漢冤罪埼京線事件第6回公判(東京地裁15:30~)
7月28日(日)  えん罪豊川幼児殺人事件田辺守る会第3回総会
(豊川市小坂井町生涯学習会館  午後1時開場)
7月31日(水)  「可視化して防げ  罪なき人の罪」
 主催・日弁連  日弁連クレオ18時半~

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