えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

各地の取り組み状況について

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 救援新聞6月25日号に、再審・冤罪事件を支援する方々の、各地の運動や、取り組みが紹介されています。再審冤罪全国連絡会のニュースで網羅できなかった経過や詳報についても掲載されていますので、抜粋して紹介します。


布川事件関連

一日も早く無罪を.....水戸地裁土浦支部

桜井さん・杉山さん 有罪求める検察を批判

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 茨城県利根町布川で1967年に起きた強盗殺人事件で犯人とされ、無期懲役が確定した桜井昌司さんと杉山卓男さんが無実を訴えている布川事件。 昨年12月14日の最高裁での再審開始確定を受け、再審裁判が行われます。

その第1回公判が、7月9日(金)午後1時30分から水戸地裁土浦支部(神田大助裁判長)でおこなわれることが、6月11日に開かれた裁判所、検察、弁護団による三者協議で決まりました。

 再審裁判では、2人の冤罪を一日も早く晴らすことが求められます。しかし、検察側は、有罪を求め、争う構えです。三者協議でも、現場の遺留品のDNA型鑑定の実施を求めました。これに対し弁護団は、取り調べなどの際に2人の唾液が飛んで遺留品に付着した可能性など誤鑑定の危険性を指摘し、鑑定は許されず、必要性はないと強く反対しました。

 協議後の記者会見に臨んだ桜井さん、杉山さんは,みずからの誤りを認めず,あくまで2人を犯人にしようとする検察の姿勢を厳しく批判しました。


<無罪要請先>〒300-0043 茨城県土浦市中央1-13-12  水戸地裁土浦支部・神田大助裁判長  


仙台・北陵クリニック事件関連

守さんを守る置賜の会が結成【山形】

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 山形県内トップをきって仙台北陵クリニック冤罪事件『守大助さんを守る置賜の会』結成総会が、5月30日に米沢市内で開催されました。結成総会には、救援会以外の方が半数を超える55人が参加しました。
 守大助さんの再審実現と組織や党派にとらわれず多くの市民に冤罪を知ってもらうことなどを目的とする会則を決定し、会長を始め10名の役員を決定しました。
 総会終了後、テレビ朝日が放送した「ザ・スクープ『仙台点滴事件の真相』を上映し、守大助さんのご両親が挨拶。母・祐子さんは、「息子の自由が奪われて今日で3432日になってしまいました。私たち両親が元気でいる間に息子を取り返したい。無実の息子を助けてください」と訴えました。

滋賀・日野町事件関連

地元で真実訴え 

雨の中61人で宣伝

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 強盗殺人事件で犯人とされた阪原弘さんが無実を訴え、現在大阪高裁で再審を求めている滋賀・日野町事件で、地元日野町民に事件の真実を知らせ、再審への支援を訴える宣伝・署名行動が6月13日、同事件対策委員会の主催でおこなわれました。
 関西各府県の「守る会」と国民救援会、そして家族を含め61人が参加。雨のなか、署名行動班8組、4台の宣伝カー、3組のハンドマイク隊、1組のスーパー前での宣伝隊と、役割分担をして約2時間半の取り組みをしました。
 各戸を訪ねてリーフを配り、住民と対話し、署名をお願いする行動では149筆の署名を得ることができました。大半の住民から「大変ですね」「がんばってください」と、ねぎらいの言葉をかけられ、座布団をすすめられたり、お茶をいただくなど、心が温まりました。
「町民の皆さんの暖かさを感じることができました」と阪原さんの長女・美和子さんは話します。
 行動のまとめでは、日野町民の激励に確信を持ち、重要段階を迎えた高裁での即時抗告審で必ず勝利するためにがんばろうと誓い合いました。

弁護団が裁判所に鑑定などを説明

 日野町事件弁護団は5月19日、裁判所に対し、鑑定などの証拠説明をおこないました。谷田弁護士が、被害者の死因に関する鑑定内容のポイントと阪原さんの「自白」との違いを、また岡根弁護士が、遺体の手首に残っていたひもの結び方と「自白」との違いをそれぞれ説明しました。3人の裁判官は、弁護団の説明を熱心に聞き取りました。

鹿児島・大崎事件関連

再審を勝ちとろう! 宮崎に支援の「会」結成

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 身に覚えのない「殺人事件」の主犯とされた原口アヤ子さんが無実を訴える鹿児島・大崎事件のたたかいを支援しようと6月5日、「再審を求める宮崎の会」の結成総会が行われ、国民救援会鹿児島、熊本両県本部、「首都圏の会」から78人が駆けつけました。
 国民救援会宮崎県本部の山田秀一会長が開会の挨拶。事件を報じたビデオを見た後、原口さんの83歳の誕生日を祝い、花束などのプレゼントと激励金が送られました。原口さんは、「本当につらくて悲しい思いをしてきました。罪を晴らすまでは死ねない、これからも支援をよろしくお願いします」と挨拶しました。
 弁護団から、第2次再審請求を8月中に申し立てる準備をすすめていることが報告され、宮崎中央支部の有志が事件の寸劇を演じました。会則や役員、結成アピールが承認され、渡辺勝心会長の音頭で、第2次再審開始、無罪を勝ちとろうとガンバローを三唱しました。

三重・名張毒ぶどう酒事件関連

再審開始と奥西さんの釈放を

再審開始を早急に.....16都道府県56人が参加

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 無実の死刑囚・奥西勝さんが裁判のやり直し(再審)を求めてたたかっている三重・名張毒ぶどう酒事件。最高裁は4月5日に、再審開始決定を取り消した名古屋高裁決定は「科学的知見に基づく検討をしたとはいえない」として、同高裁へ審理を差し戻しました。事件発生から49年、検察・裁判所の引き延ばしを許さず、一日も早い再審開始と奥西さんの釈放を勝ちとらなくてはいけません。
 6月12日、名張毒ぶどう酒事件全国ネットワークと国民救援会中央本部の主催で名古屋市内で全国活動者会議が開かれ、16都道府県56人が参加しました。 活動者会議には会場に溢れんばかりの支援者が駆けつけました。

名張弁護団事務局長の平松清志弁護士が弁護団報告をおこない、特に三者協議で検察が主張してきたことを留保し、新たな主張をおこなうために実験をしたい、などと言い出したことについて、「引き延ばしにしかならない場当たり的な主張は許されない」と厳しく批判しました。

 最高裁決定では、毒物の成分が検出されなかった問題で、検出されにくい成分だったという検察の主張にもとづいて、審理が尽くされていないと差し戻されたにもかかわらず、この名古屋高裁の審理で新たな主張をすることはいたずらに審理を遅延させるものだ、と指摘しmした。検察は7月20日までに意見書を提出して、そこで実験計画を提出し、判断される予定となっています。

 弁護団報告を受けて、名張事件全国ネットワークの田中哲夫事務局事務局次長が、これらの検察の不当な引き延ばしを許さず、裁判所に検察の異議申し立てを棄却させ、再審開始決定を確定させるための運動が早急に求められている、として取り組みの3つの柱を提起し、確認されました。

<とりくみの3本柱>

① 指摘されている問題点を検察がただちに解明できなければ、時をおかずに再審開始を決定する
   こと。
② 奥西勝さんに対して、死刑の執行停止にとどめずに、即時に釈放させること。
③ 検察の半世紀にわたる「証拠隠し」を放置せず、全証拠を開示させること。

 全国の活動報告では、足利事件や布川事件の再審開始決定等の報道によって、市民の関心が高まり、「打てば響く」情勢になっていることが鋭く捉え、果敢に打って出ようという積極的な発言が多くありました。とりわけ、釈放の問題については、奥西さんが高齢であることや無実を訴えていること、そして、死刑の執行が停止されている状態であることを考えれば、拘置する根拠はなくなっている、などの発言がありました。
 
 今後の取り組みとして名張毒ぶどう酒事件全国ネットワークと国民救援会は、8月から毎月、全国ブロック別要請行動を予定しています。また、愛知県本部とともに死刑判決からちょうど41年になる今年9月10日、「人間の鎖」で裁判所を包囲する取り組みなどを計画しており、全国からの積極的な参加が呼びかけられました。

名古屋高裁、名古屋高検に要請 証拠を開示せよ!

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 6月11日、名古屋高裁、名古屋高検への要請行動がおこなわれ、全国からそれぞれ17人が参加しました。前回5月21日の要請行動から3週間で集まった6217人分、74団体の署名を提出しました。
 裁判所要請では、検察の不当な引き延ばしに振り回されることなく、一日も早く再審開始の決定を出すよう強く要請し、対応した訟廷管理官からは「必ず担当裁判官に伝えます」との確認をとりました。
 また、検察庁要請でもこの点が多く出され、名張事件全国ネットワークの砂野道男事務局長は、「こんな引き延ばしは許されない。検察は異議申し立てを取り下げるべき」と強く批判しました。また、「奥西さんはもう84歳。人道的に見ても、奥西さんを釈放させていただきたい」、「証拠がすべて開示されていないのに死刑なんて国民は許さない」、「検察の正義が問われている」など指摘しました。
 いずれとも17人の参加者全員がそれぞれ要請をおこないました。次回は7月28日に要請行動などが予定されています。

「無実明らか 釈放急げ」

宣伝で市民から激励

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 全国活動者会議に先立ち、6月11日の正午から名古屋駅前で街頭宣伝行動がとりくまれ、全国から35人が参加し、一日も早い奥西さんの釈放を、と訴えました。
 特別面会人の大阪・早川幸子さんは「昨日奥西さんの面会に行ったら『とにかく早くしてほしい』と言っていた。奥西さんは文字通り命を削ってたたかっている。検察は隠している証拠を開示し、裁判所は再審開始決定と奥西さんの釈放を」と力強く訴えました。
 また、北海道・東京・富山などからの参加者もハンドマイクで訴え、奥西さんの支援が全国各地で広がっていることを市民にアピールしました。
 1時間の宣伝行動でしたが、ちょうど100人分の署名が集まり、参加者からは「引き返して署名してくれるなど、反応がよかった」などの感想が出されました。
 署名をした愛知の大学生2人は、事件のことはニュースなどで知っていた。証拠等を見ても奥西さんの無実は明らか。早く釈放を」と話しました。


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