えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

名張・布川推進通信 2010-07-21

名張・布川事件推進通信       7月 21日号  

国民救援会の推進ニュースより 

【布川事件】

7月30日(金)の再審第2回公判に参加しましょう!

 第2回公判は、7月30日(金)午後1時30分からです。猛暑の続くなか、DNA鑑定の可否をめぐり熱いたたかいになります。ぜひ参加をお願いいたします。そして、桜井さんや杉山さん、弁護団を激励しましょう。当日は、午前10時30分からJR土浦駅から裁判所まで「人権ウォーク」や宣伝行動を計画しています。公判後に、報告集会を行う予定です。

布川再審第1回公判人権ウォーク

【具体的スケジュール(予定)】
  10時土浦駅集合!
  10時30分 裁判所に向け、人権ウォーク出発
  11時00分 裁判所到着、傍聴整理券の交付は10時~11時30分(亀城公園)。
  12時10分 亀城プラザで拡大世話人会(~12時50分)
  13時15分 桜井さん・杉山さん、弁護団裁判所に向け、出発。参加者は、裁判所入口で激励
  13時30分 公判開始 公判中に、傍聴しない人などで、裁判所近くでビラ配布を予定。
  17時 裁判所入口で、弁護団・当事者・代表世話人を出迎え。
  17時30分 記者会見・報告集会(裁判所近くの「亀城プラザ」で)


第1回再審公判の審理内容

(救援新聞編集部・山下記者からの情報より)
7月の花.gif

 予定の13 時半より少し遅れて開廷。検察官がやや遅れて入廷。裁判官らは、開廷前に左陪席が笑顔を見せるなどリラックスしている様子。桜井さんは傍聴者に軽く笑顔を見せて会釈し、杉山さんはやや緊張した表情でした。

1. 人定質問

 ・出廷している2人が確かに桜井さん・杉山さんであることを確認する手続)

2. 起訴状朗読

 ・確定審と同じ起訴状を朗読)

3. 被告人意見陳述

 ・確定審と同じ起訴状朗読に桜井さんが怒る。
 ・「(無実の証拠を隠し、証拠の捏造までした検察が)あんな起訴状を朗読して恥ずかしくないのか」。検察官から異議申立てがあり、裁判官が諫める。「今後の審理でおこないましょう」
 ・二人は改めて無実であることを強調し、無罪を主張。

4. 弁護団意見陳述

① 強盗殺人の公訴事実について2人は無罪であると主張。(山本弁護士)
 ・ 42年間2人が無実を訴えたことからも無実は明らか。
 ・ 再審請求審で明らかにされたことからも2人の無実は明らか。

 1つ目は、2人のウソの「自白」について取調官が偽証していたことや、「自白」テープの捏造・誘導などを認め、否認後に警察署に逆送して再度「自白」に転じたことについても「虚偽の自白を誘発しやすい状況の下でされた疑いがある」としたこと。
 2つ目に、「自白」の信用性についても、現場の客観的状況に符合しない点、物的証拠がない点、秘密の暴露がない点、異常な変遷や食い違いを認め、「自白」は信用できないとしたこと。
 3つ目に、目撃証言について、矛盾した目撃供述(O証人の初期の供述調書)の存在が明らかになったことなどで、信用できないとしたこと。

② 警察及び検察の責任を追及。(柴田弁護士)
 ・ これらの再審請求審で明らかになった警察・検察の違法・不当な捜査活動が、誤った確定判決を導いたとして、「どう考えているのか」と追及。検察官は無言。裁判官が制止し、「今後の審理でおこないましょう」。

③ 再審公判の使命と審理について(山本弁護士)
 ・ 使命の一つ目として一日も早い無罪判決を下すこととし、そのために再審公判の審理について2点強調。1つは、再審請求審の結果を尊重し、検察は確定判決と離れた有罪立証をおこなうべきではないということ。もう1つは、かかる違法・不当な捜査活動に謝罪も反省もない検察に有罪立証をする資格はないということ。
 ・ もう一つの使命は誤判に陥った原因を究明することとし、そのためにも各裁判所がその責任においてなすべきと主張。
 ・ 検察が重要な目撃証言(Oさんの証言)の証拠調べに同意していないこと、一方でDNA型鑑定請求という危険な鑑定を実施しようとしていることを挙げ、検察官は再審請求審の証拠調べに同意し、DNA型鑑定請求を撤回して審理の進行に協力すべきと主張。同時に検察が応じない場合は、裁判所において行うべきであると主張。
 ・ 強盗殺人以外の公訴事実においては免訴判決を望むと主張。

5. 検察側冒頭陳述

 ・ 「原審と同じ」で終わり。

6. 弁護側冒頭陳述

 ・ パワーポイントを使って各弁護士らが入れ替わり立ち代わり説明。
 ・ 二人の無罪を主張。その理由として有罪の根拠とされている「自白」と「目撃証言」についてそれぞれ、「自白」に任意性がないこと、「自白」に信用性がないこと、「目撃証言」に信用性がないことを主張。

7. 裁判所から証拠採用について

 ・ 双方同意している証拠については証拠調べするという意向。
 ・ 確定審で調べられている証拠については既に証拠調べをしたということにしたい。
 ・ 確定審で証拠調べをした証拠のうち、現在裁判所に現存していない証拠が5点あることが明らかになった。うち2つは桜井昌司さんが早瀬警部宛に宛てた手紙(警察に還付)で弁護側からコピーを提出するということで検察官も同意。残り3つは桜井さんの供述調書で、原審の通り証拠調べしたということにしたい旨を伝え、双方同意。
 ・ 双方同意していない証拠については今後検討したい。

8. 検察側証拠説明と立証要旨

オニユリ.gif

 ・ 主に証拠の説明を朗読。
 ・ ところどころで桜井さんが当時のことなどを思い出すようにうなずいたり、あきれ笑いを見せたりする。

9. 弁護側証拠説明と主張要旨

 ・ パワーポイントなどを使って各弁護士らが入れ替わり立ち代わり説明。

10. 双方が同意しなかった証拠などの請求について

 ・ DNA型鑑定の証拠請求について、裁判長から、現在、検察側の証拠請求について弁護側から意見書が出され、それに対して検察側が答弁書を提出したが、弁護側が再度反論書を提出しているという状況を整理し(マスコミなどの傍聴者に伝えるように話す)、双方にこの現状でDNA型鑑定の証拠採用について意見は出し尽くしたか確認。
検察側、無言。

 裁判長から弁護側はどうですか、と質問。「検察が出さなければ」と回答。
 裁判長が検察に弁護団の反論書に対して、反論する予定があるかと質問。
検察側はもごもごと何事か(おそらく不明瞭なことを)答える。
 裁判長が証拠採用を早く決めたい旨を伝え、弁護側が検察側に、反論はしないんですね(しなくていいだろう)、と再度確認。

検察側「(反論が)ないとは言えない」と答える。傍聴者、弁護側、苦笑。

 裁判長はいつまでに決められますか、と尋ねる。
検察側、「ともかく早急に出したい」などと答える。
 弁護側がこの1~2週間のうちということか、と尋ねる。
検察側は曖昧にうなずき、「それくらいには」などと答える。

 裁判長が、弁護側に(提出するとした検察側反論に対して)再反論はしますか、と尋ね、弁護側が「出たのを見ないとわからない。反論の要旨でも出ればすぐに決める」旨を伝える。裁判長が検察側に早急に出すよう改めて確認し、DNA型鑑定の証拠採用については次回以降決めることにします、と宣言。

 ・ 弁護側のOさんの証人尋問の請求が7月8日付けで来ていることについて、手続き上の取り扱いをどうすべきか、裁判長が弁護側に質問。内容は、弁護側の意図がOさんの供述調書が証拠採用されなかった場合に、最悪Oさんを証人尋問したいというところにあるのは理解しているが、そうであれば受理しても未だ証拠採用をするかどうかの議論に至らないので、昨日付けで受理したほうがいいのか、採用されなかった場合に改めて提出した方がいいのかということ。弁護側にうまく意味が伝わらず、弁護側がO証人の調書及び証人尋問の必要性を説明。裁判長、しばらくぶつぶつと一人で悩んで、昨日付けの請求でよいかということだけを確認。弁護側が同意。検察側に改めてOさんの供述調書の証拠調べについて不同意かどうかを確認すると同時に、Oさんの証人尋問について同意するか質問。検察側は、供述調書については不同意とし、証人尋問については「しかるべく」と答える。
 ・ 同じく弁護側が昨日付けで送ったフカサワ(取調官?)の証人尋問について、検察側が同意するか質問。検察側は、弁護側立証の趣旨を精査してから回答します、と答える。
 ・ 最後に意見は、などと裁判長が尋ねる。弁護側は改めてDNA型鑑定の危険性とその証拠請求の不当性を強調する。

11. 次回以降の日程について

 ・ 次回は7 月30 日13 時半から。次々回は9 月10 日13 時半からで確定しております。
【第3回公判以降の日程(予定)】
  9月10日(金) 第3回再審公判(水戸地裁土浦支部 午後1時30分~)
 10月15日(金) 第4回再審公判(水戸地裁土浦支部 午後1時30分~)
 11月12日(金) 第5回再審公判(水戸地裁土浦支部 午後1時30分~)
 12月10日(金) 第6回再審公判(水戸地裁土浦支部 午後1時30分~)
第1回再審公判後のインタビュー




【名張毒ぶどう酒事件】

7月28日(水)の要請行動に参加しましょう!

 無実の死刑囚・奥西勝さんを救うため、再審請求審が名古屋高裁に差し戻されてから、毎月愛知守る会や愛知県本部などを中心にして裁判所と検察へ要請行動を行っています。7月は28日(水)に行います。ぜひ、全国から参加しましょう。

ゼラニウム

当日の予定は、以下の通りです。
  12:00 大須観音定例宣伝行動156回目
  13:00 昼食交流会(要予約)大須の料亭を予約してあるそう
     です。1人千円を予定しています。
     連絡は愛知県本部まで(FAX 052-251-8736)
  14:30 名古屋高等裁判所要請
  16:00 名古屋高等検察庁要請
  17:00 弁護団報告
※8月からは、全国をブロックに分けて、ブロックごとで要請行動を行います。

8月は、関西ブロックで行います。その日は、24日(火)。
  13:30 名古屋高裁要請行動
  15:00 名古屋高検要請行動
※9月10日(金)名古屋高裁 人間の鎖集中行動(12:15~12:35)



無実の死刑囚、奥西勝さんを励ます絵手紙通信 NO・77

2010年7月20日 国民救援会中央・愛知県本部副会長 稲生昌三
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全国で連日の猛暑、名古屋も35度を軽く突破でぐったり。7月20日の午後、面会に。奥西さんも猛暑で大変では?・・・「暑いですね、体力の方は如何ですか」の問いに、長袖のシャツを着ての面会、「いやー、今は昼だけでなく夜もクーラー、冷房がついていて、老人なので少し寒いので長袖のシャツ、夜は毛布で寝ています」とのこと。ビックリ考えさせられました。長い冷暖房の実施を要求して、やっと昨年から全面実施されたもの、お互い顔を見合わせてしまいました。

「食事は取れていますか、栄養の付くものを間食でも取って体力を付けて下さい」には「おかゆを食べているが、胃が手術後、小さくなり、食べれず残す」という。8年前の初期胃がんで3分の2を切除、高齢もあって、普通の人の様にはならないことの意味を痛切に思いました。「奥西さん、必ずえん罪を晴らして外へ出る日に堂々と自力で、歩いてと願っています。体力を付けて頑張って下さい」と運動を含めてお話してきました。

16日付けで、7月20日までの期限の「検察の意見書」が提出されたとのこと、弁護団は万全の反論と準備を進めている旨伝え、弁護団からの報告もあると思いますが確信をもって下さいと激励、今後の予定もお伝えしました。
支援運動はすでに1万数千の署名を提出、高検へは団体署名を開始したこと、7月28日、大須宣伝と高裁、高検への要請行動、続いて8月24日には関西ブロックが要請行動、9月10日は東海・北陸ブロックの要請行動日であるが、お昼に高裁を包囲する人の輪、大要請行動が展開されること(350名~以上)などを伝え、そのための7~8月の県下にオルグ、以後、全国へのオルグも検討中であることをお伝え、支援の世論を画期的に広げることを約束してきました。

8月中旬のお盆には奥西家へのお墓参りをすることの話になり、奥西家の墓は昭和26年に祖父が建立、その後、事件後、母タツノさんが現在の共同墓地に移した経緯が語られました。
事件当時の話になり、東京オリンピック、ソ連の月への人工衛星、一審無罪後、3年ばかり旋盤、・鉄工所に勤め、その後、四日市のガソリンスタンドで働いたことなど思い出して話してくれました。事件のことでは、誘導された自白、ニッカリンT を川に捨てたとのことは、捜査官の都合のいいように沿ったことで、ありもしないことを誘導で述べたことを語っていました。

絵手紙は今日で750枚。(大阪の早川さん扱いを含めて)「夏です。体力維持、頑張って」「暑い暑いが、光はかんかん照る」など皆さんからの励ましに感謝されていました。
少し遅いですが、どうか「絵手紙暑中見舞」を是非送って下さいますようお願いいたします。奥西さんは今、一日2枚制限ですが、弁護団や親族の方、面会人などに暑中見舞を書いておられるとのことでした。
 いよいよ、救援会の全国大会が7月31日から3日間、メッセージにお礼を伝えつつ、現在、新しくリーフレットを作成中、完成を持って参加すること、全国からの支援運動への訴えを行うことなどを伝えてきました。           

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