えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

大崎事件 原口さん「罪を着たまま死ねない

鹿児島・大崎事件

救援新聞2010年9月15日号より


第2次再審を申立て

画像の説明

原口さん激励に300人集う

車椅子で鹿児島地裁に向かう原口さんと激励の支援者

 殺人事件の犯人とされた無実の原口アヤ子さんが裁判のやり直しを求めてたたかっている鹿児島・大崎事件で8月30日、原口さんと弁護団は、鹿児島地裁に第2次再審請求書を提出しました。原口さんは、第1次再審請求で02年にいったんは再審開始決定を勝ちとりましたが、04年に福岡高裁宮崎支部で取り消され、最高裁で確定していました。

 午後1時過ぎ、支援者が待つ鹿児島地裁前に、原口さんは車椅子で現われました。今年83歳になった原口さんは数年前から足腰が弱り、杖が欠かせない生活になりました。けれども、「高齢な私にとって無実を明らかにする最後の機会になるかもしれない」との思いで、今日の日を迎えました。

 地元鹿児島県本部をはじめ、九州の各県本部や大崎事件首都圏の会など68人が裁判所の中へ入る原口さんと弁護団を拍手で見送りました。
 その後、報告集会がおこなわれ、全国から300人の支援者が駆けつけました。原口さんは「第2次再審請求の申立てができて大変うれしい。私は義弟を殺してはいません。罪を着たままで死ぬことはできません。この申立てを裁判所に認めてもらえるよう皆様のお力をお貸しください」と訴えました。

 続いて弁護団が第2次再審請求の概要について報告。弁護団は、これまでの現場の状況と「共犯者」の自白がかみ合わないことを示した再現実験などの証拠と合わせて、さらに当時の供述調書を供述心理学の専門家に分析してもらい、「共犯者」供述は、中核部分が変遷するなど実体験に基づかない可能性が高いとする意見書を提出しました。そして、「問われているのは、司法全体に対する信頼である」と裁判所に対して強く再審開始を求めました。

 足利事件の菅家さん、布川事件の桜井さん、志布志事件の川畑さん、氷見事件の柳原さんなども参加し、原口さんへ応援メッセージを送りました。
 最後に「事件の真実を知ってください」と市民に向けたアピールを読み上げて報告集会は終わりました。

再審無罪まで運動広げよう

 守る会では今回の再審申立てにともない、すでに新しい再審開始を求める要請書名を作成し、全国で広げています。また、10月16日~17日には第13回の全国現地調査を予定しています。原口さんが元気なうちになんとしても再審無罪を勝ち取るために、大勢の参加で成功させようと呼びかけています。

【大崎事件とは】 1979年10月、鹿児島県大崎町の農業Kさんが自宅牛小屋の堆肥の中から遺体で見つかり、Kさんの兄と、長兄の妻原口アヤ子さん、次男の3人が、寝ていたKさんの首をタオルで絞めたとして殺人と死体遺棄容疑で、Kさんの甥のYさんが死体遺棄容疑で、それぞれ起訴された事件。原口さんは一貫して黙秘を貫きましたが、「共犯者」の供述などで81年1月、最高裁で懲役10年が確定。 
 

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