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布川事件 早期無罪へ一歩近づく

布川事件 第2回再審公判の内容

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検察の請求却下

救援新聞2010年8月15日号より

DNA型鑑定「前提条件欠ける」


第2回再審公判報告集会にて

 1967年に茨城県利根町布川で起きた強盗殺人事件で、桜井昌司さんと杉山卓男さんが犯人とされた布川事件の再審裁判の第2回公判が7月30日、水戸地裁土浦支部でおこなわれました。

 公判ではまず、改ざんの痕などが見つかった桜井さんの「自白」テープが再生されました。桜井さんが警察の意図と異なることを言うたびに中断し、内容が変更されるこのテープは、「自白」が取調官の誘導によって作られたものであることを強く印象づけ、取り調べの一部だけを可視化することの危険性を改めて感じさせることにもなりました。

 続いて、ウソの「自白」にもとづいての犯行をおこなった場合の再現ビデオ(弁護団作成)などが流され、いずれも「自白」が実際にはいかに現実離れしたものであるかを明らかにするもので、確定判決が根拠にした「自白」のおかしさを指摘するものでした。

 最後に検察官が請求した、現場の遺留品などに2人の痕跡があるかを調べるDNA型鑑定についての判断がおこなわれました。裁判所は「鑑定を実施する前提の条件が欠けている」として、DNA型鑑定の証拠調べ請求を却下しました。検察官は異議を申し立てましたが、これも直ちに退けられました。

 記者会見を兼ねた報告会では、DNA型鑑定がおこなわれないことで早期の無罪が確定的になり、喜びの声が上がりました。桜井さんは、「DNA型鑑定は却下されると思っていた。よかった」と語り、杉山さんは、「だいぶ無罪に近づいたと思う」と安心した表情を見せました。

次回の公判では、何が争点に?

 次回の公判では、犯行当時、現場近くで桜井さん、杉山さんとは違う男性を見たとする目撃証人Oさんの尋問がおこなわれます。
 また、弁護団が請求したOさんの犯行当時の調書の証拠採用とその捜査をおこなった元警察官の証人請求などが判断される予定です。
 守る会は、元警察官の証人尋問を強く裁判所に求め、8月18日、水戸地裁土浦支部への要請をおこないます。

第2回公判を終えて

 裁判終了後に開かれた記者会見・報告集会で、桜井さんは「DNA型鑑定請求に裁判官が当然の判断をしていただいてよかった。(「自白テープ」を聴いて)自分自身のことながら自白が簡単にできることに、改めて驚いている」などと話し、杉山さんは「山場と思ったDNA型鑑定が却下になって、ひと山越えたと思った。みなさんのお力、ご協力をいただいて、無罪判決が目の前に現われたと思う」と発言。
 柴田五郎弁護団長も「ひとつの大きな山場を越えたと思う。あと、桜井、杉山両君の本人尋問が残っている。裁判所に何回も裏切られているので、油断しないでやっていきたい」と、今後の意気込みを語っていました。

布川事件守る会

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