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布川再審 弁護団の主張に一切触れず「無期懲役」を求刑

茨城・布川事件 第5回再審公判

画像の説明

求刑「無期懲役」

弁護団の新主張に一切触れず


第5回再審.gif

 茨城・布川事件の第5回公判が11月12日、水戸地裁土浦支部でおこなわれ、検察は「2人の自白の信用性はきわめて高い。犯人であることは明らか」などとして、桜井昌司さんと杉山卓男さんに改めて無期懲役を求刑しました。(救援新聞2010年12/5号より)

 検察は約3時間掛けて論告をおこないました

 桜井さん・杉山さんの初期の自白は、任意かつ極めて信用性の高い状況でなされたものであり、これだけでも2人の犯行であることが認められる、自白は客観的事実と符合しており矛盾しておらず初期自白以降の自白も、任意性が明らかに認められると主張。
 取調べで桜井さんのウソの「自白」を録音したテープにある13箇所に及ぶ編集跡は、重要でない部分を編集したものであり問題は無いとしました。
 2人が犯行時間帯に犯行現場にいたことは目撃証言から明らかであり信用性が高く、第3回再審公判で被害者宅の軒下に立っている人物は「杉山さんではない」と証言した女性の証言は、供述が変遷しており、不明確で信用性が低い。また、2人は虚偽のアリバイを主張し、これは犯人であることの裏返しであるなど主張。これらの結論として、2人が強盗犯人であることは明らかであり、2人はまったく反省しておらず、厳罰を持って望むべきだとして、検察官は不当にも無期懲役を求刑しました。

桜井さん 「虚しい、哀れと思う」

 公判前、「どのように屁理屈をこね回して、求刑をするのか楽しみ」と桜井さんは話していましたが、記者会見では怒りを抑えながら、「虚しさ、哀れと思いながら検察官の論告を聞いていた。大阪地検特捜部の証拠改ざん問題があり、検察を改革すると言っているときに、布川事件での証拠隠しに対して平然としながら、無期懲役のしたことに、『ご苦労さん』という意味で手をたたいた」と話しました。

杉山さん 「無駄な論告に怒り」

 杉山さんは、「論告求刑を聞いて、開いた口がふさがらなかった。ナンセンスであり、時間や紙やインクなど色々無駄なことをした論告求刑だった。私も哀れさと怒りがこみ上げてきた」と話しました。

 弁護団も公判をふり返って報告しました。「検察は、2人の初期の自白には信用性があることを殊更に強調した。2人の自白は最終的には全く別な自白に変わっており、完全に崩れているのに、その自白が信用できるとするのは、何の意味があるのだろうか。再審公判で弁護団の新しい主張には一切触れず、昔の鑑定書の証言にしがみついているのが今日の検察官の姿だったと思う」
 最後に次回の最終弁論について桜井さんは、「日本の司法はおかしすぎる。言葉を尽くして、検察のひどさを語ろうと思っている」と、杉山さんは「言いたいことを言って、今日積もった鬱憤を晴らしたい」とそれぞれ語りました。

 再審裁判は、次回12月10日に最終弁論がおこなわれて結審し、来年春には判決が言い渡される予定です。

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