えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

救援新聞2011年8月25日~9月5日号より

愛知・名張事件

再審めざし重要局面     9月10日 全国支援集会成功を!

毒物鑑定結果9月にも

大須観音宣伝.gif

 名張毒ぶどう酒事件の再審をめぐる審理が、この秋に山場を迎えます。名張ネットワークと国民救援会は、9月10日の全国支援集会を成功させ、世論で再審を勝ちとろうと奮闘しています。
 審理の焦点となっているのは、奥西勝さんが犯行に使用したとされる毒物の農薬・ニッカリンTをめぐる鑑定です。「飲み残しのぶどう酒から検出された農薬はニッカリンTではない」とする弁護団の鑑定により、奥西さんの「自白」が強要さた虚偽のものであることが証明され、05年に再審開始決定がだされました。検察の異議申し立てによって決定が取り消されましたが、最高裁は「(検察の主張は)科学的知見に基づかない」として、再審開始を取り消した決定を破棄して名古屋高裁に差し戻しました。
 差戻審で検察は、新たな主張を持ち出しました。弁護団は、奥西さんの早期の再審確定と検察の非科学的主張を打ち破るため、名古屋高裁が求めるニッカリンTの再製造と成分分析に同意。9月には、鑑定人による鑑定結果が出されます。ところが弁護団の主張を裏付ける鑑定結果だった場合、検察はなおも新たな実験をする旨を主張しています。
 85歳の奥西さんに残された時間はありません。際限のない化学論争で審理を引き延ばすことなく、鑑定結果が出たら裁判所はただちに再審開始決定を出すべきです。名張ネットワークと国民救援会は、死刑判決から42年目の9月10日に全国支援集会の開催を決定しました。 
 世論を高め、再審を勝ち取る力にしようと集会の成功に向けて奮闘しています。

9.10「集会へ行こう」

各地で呼びかけ広がる

 全国支援集会に多数の代表を参加させようと、各地で取り組みが強まっています。
 集会開催地の愛知では、各団体を回って集会への参加を組織し、街頭宣伝でも支援を訴え集会参加を呼びかけています。
 東京では、「布川の次は名張だ」という強い意気込みのもと、東京守る会が作成したビラを配布し、都内各支部に参加要請。7支部が代表派遣を決めており、参加はさらに増えつつあります。江戸川支部では、事前学習会を計画。「事件のことを学んで集会に参加したい」と、事務局長の佐野鉃桶さんは話しています。
 兵庫では、25人を目標に参加者を募り、県内各支部や団体に参加を呼びかけています。昨年救援会に入会した会員は、関西えん罪連絡会の集会に参加して、冤罪犠牲者の救援に強い情熱を持ち、「私は中途半端はイヤな性格なので、のめり込むかもしれない」と全国集会への参加を表明。一方、参加できない旨を記した手紙とともに、カンパを同封した手紙も。県本部事務局の大藤信子さんは、「奥西さんに思いを寄せている方は、多くます。その思いも持って集会に参加したい」と話しています。
 大阪では50人を目標に、特別面会人の早川幸子さんとともに団体や労組を回り、集会参加を訴えています。府本部常任委員会では、「昨年の“人間の鎖”行動に大阪は43人参加したので、それを上回る規模で参加したい。奥西さんに残された時間は限らており、力を集中しよう」と確認しています。

名張毒ぶどう酒事件9・10全国支援集会

・日  時:9月10日(土)午後1時30分開会(13:15受付開始)
・会  場:名古屋市「東文化小劇場」
      ナゴヤドームそば、地下鉄名城線「ナゴヤドーム矢田」駅下車すぐ
・記念講演:一連のえん罪事件と検察官・裁判所の責任
・講  師:木 谷  明さん(法政大法科大学院教授。元判事・最高裁調査官)
・入場無料
 ご参加いただきます場合は、救援会愛知県本部へご一報ください。

 


東電OL殺人事件

釈放と再審決定急げ!   「再審の要件達した」 

ゴビンダさん支える会が裁判所と検察に要請

無実は明らか.gif

 東京・東電OL殺人事件で、ネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリさんを有罪として誤った判決を覆す新たなDNA型鑑定結果が判明し、無実のゴビンダさんを支える会は、速やかな再審開始決定と釈放を求め東京高裁と東京高検に対し要請しました。
 東京高検に対しては、8月4日、12人で要請。ゴビンダさんの釈放を要請し、鑑定結果を証拠採用するにあたって、異議申し立てなどしないよう求めました。
 東京高裁には10日要請し、16人が参加しました。ゴビンダさん以外の第三者が犯行現場で被害者と接触していた事実を明らかにした鑑定結果は、「犯行直前、現場に立ち寄ることができたものはゴビンダさんしかいない」とする有罪判決の事実認定を揺るがすもので、再審開始の要件になっている。証拠の新規性・明白性を備えているとして、ただちに再審開始決定を出すよう要請し、刑の執行停止も要求しました。
 支援者からは、「DNA型鑑定のニュースはネパールでも大きく話題になっている。人権を救済できるのか、裁判所の姿勢が国際的に問われている」などの訴えがありました。
 両日とも、要請に先立って宣伝行動が行われました。多くのマスコミの取材を受けながら、裁判所前の通行人にビラを渡し、支援を訴えました。ゴビンダさんの身元引受人でもある「支える会」の客野美喜子事務局長は、「検察と裁判所は、ゴビンダさんとその家族を14年間苦しめた責任をどうとるのか。判決の誤りを認め、再審開始決定を出すべき」と訴えました。これらの要請・宣伝には、国民救援会も参加しました。

検察「回答留保」

鑑定の証拠採用めぐり

 DNA型鑑定結果が判明後、初の三者協議が8月10日、東京高裁で開かれました。
 弁護団の会見によると、協議では、検察側がDNA型鑑定の信用性を争うかどうか意見を明らかにするよう求められていましたが、検察は「検討中」として意見を保留しました。裁判所は、検察は7月半ばには鑑定結果を知っていたはずで、早急に意見を示すよう要請。1週間以内に回答することをあらためて求めました。また弁護側は、これまでの審理を踏まえた総合意見書を、9月末にも提出する意向を伝えたことも明らかにしました。
 支える会では、大きな情勢の変化を受けて、ネパールから家族を招いて、9月14日に東京・文京区民センターで緊急集会を開催します。

<再審開始要請先> 千代田区霞が関1-1-5 東京高裁 小川正持裁判長

仙台筋弛緩剤えん罪事件

画像の説明
 仙台筋弛緩剤えん罪事件の全国支援者交流集会が9月17日から18日の日程で行われるのを控え、宮城県の守大助さんを守る会と国民救援会宮城県本部は8月20日、仙台市内で支援と集会参加を呼びかける宣伝行動を行い、10人でビラ650枚を配布しました。
 大助さんの母・裕子さんがビラを手に、信号待ちをする歩行者一人ひとりに声をかけて回ります。 
「息子が冤罪で苦しんでいます。助けてください」
 裕子さんの目からは涙があふれ、その姿を見た歩行者も目を潤ませてビラを受け取りました。ある女性は、大助さんの写真を指差し、「この子は絶対やっていない。何の得にもならないもの。つらいけどお母さん頑張って」と泣きながら話しました。
 集会では、全国の運動の到達点に確信を持ち、交流と今後の運動の方向性について協議されます。全国にある約25の守る会・支援組織のほとんどが集会へ参加する予定です。

 ※参加申し込みは.....守大助さんを守る会・救援会宮城県本部 TEL:022(222)6458まで

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