えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

救援新聞2012年2月25日号より

ume.gif

ここに掲載されている内容は、救援新聞2012年2/25号に紹介されている「再審えん罪事件全国連絡会」に関連する記事の一部です。

守大助さん再審請求     弁護団 「科学的裁判で解決を」

画像の説明

仙台地裁へ再審請求書提出にむかう弁護団

 患者の点滴に筋弛緩剤を混入させたとして、殺人などの罪で准看護師の守大助さん(40)が無期懲役の刑を受けている宮城・仙台筋弛緩剤冤罪事件(北陵クリニック事件)で2月10日、弁護団が仙台地裁に再審請求書を提出。大助さんを獄中から救い出すたたかいが始まりました。

 「息子は今日の日を、一日千秋の思いで待っておりました」
 目に涙を浮かべて話す守大助さんの母・祐子さん。無期懲役刑が最高裁で確定してから4年。大助さんと家族が待ち望んでいた再審請求が実現しました。
 綿のような雪が舞う仙台地裁。午後2時、全国から集まった70人の支援者の激励を受けて、弁護団が再審請求書を提出しました。
 逮捕から11年。真相究明をせず大助さんを犯人と決めつけた裁判所に祐子さんが憤りをあらわにしました。
 「裁判官は無実の叫びに耳を貸さないし、真実を知ろうともしなかった。検察は、本来なら数百回鑑定できいる資料を全量消費して、自分たちに都合の悪い証拠は出さない。これは公正な裁判ではない。人の人生を何だと思っているのか」
 祐子さんが大助さんと面接した1月24日、「いよいよだよ」と話し、再審請求に期待を込めていました。

◆         ◆         ◆

 請求後の報告集会で、弁護団長の阿部泰雄弁護士が再審請求書の3つの柱について解説。筋弛緩剤が検出されたとする成分鑑定の誤りや、患者の急変症状が筋弛緩剤の薬効と矛盾することを指摘した鑑定書、守さんの「自白」が合理性に欠けることを証明する心理学者の鑑定書を新証拠として提出したと説明しました。
 阿部弁護士は、「検察は、鑑定書は出すが、それを裏付けるデータを一切示そうとしない。また、守さんが使ったとされる筋弛緩剤の容器なども、写真だけはあるが、実物が開示されていない。これらの証拠の開示も求めていきたい」と力を込めました。
 守大助さんを守る会の鹿又輝男会長は、「再審は、待っているだけでは審理は進まない。再審を早く開けと言う声をどれだけ多く集めるかにかかっている」と強調しました。
 再審申し立てを受けて、獄中の大助さんから支援者あてに届いた手紙には、「この日が来ることを待っていました。何度も挫けそうになりましたが、毎日みなさんから届くお便りに励まされ、頑張ってこられました。これまで以上に私も頑張ります」と、決意が語られました。

◆         ◆         ◆

 昼の宣伝行動では、1時間で1200枚のビラを配布。大きな反響がありました。
 ビラを受け取った24歳の男性は、「冤罪だと知って衝撃だった。署名があれば協力したい」と話し、足を止めて支援者と対話した24歳の女性は、「事件のことは始めて聞いた。ちゃんと真実を明らかにしてほしい。こういう宣伝がなければ、知ることが出来なかった」と話しました。
 この日の行動には、11都県の国民救援会と、地元・宮城をはじめ、各地の守る会など約100人が参加しました。

科学性に欠ける有罪判決の誤り        阿部弁護団長の話

 有罪の証拠となった大阪府警の鑑定は、急変患者の血液から筋弛緩剤の成分が検出されたとしています。しかし、弁護団の実験で筋弛緩剤の標品(サンプル)を質量分析しても検察が主張する数値は出ませんでした。
 さらに急変患者の症状は、いずれも筋弛緩剤の薬効とは異なります。亡くなった女児は、点滴を始めて5分後に容態が急変したとされています。ここに、この事件の落とし穴があります。
 「点滴によって」という評価は後付です。女児は学校で腹痛を訴え、受診前に3回嘔吐しています。また、肥大型心筋症の症状、難聴の検査データもあり、これらすべての症状は、「ミトコンドリア病メラス」という病態で説明できます。
 いずれも科学の力解決できる問題です。裁判所が、科学的な審理をすることを強く求めていきたいと思います。

静岡・袴田事件           袴田巌さんのDNA鑑定へ

画像の説明

 放火と殺人の罪で袴田巌さん(75)が死刑判決を受けている静岡・袴田事件で、袴田さんのDNA型鑑定を実施することが、2月3日の弁護団、裁判所、検察による三者協議で決定しました。
 弁護側、検察側双方とも推薦する鑑定人が決まり、3月1日に鑑定人尋問が開かれ、その後東京拘置所で袴田さんのDNAを採取することになります。
 昨年おこなわれた血痕鑑定では、袴田さんが犯行時に着用していたとされる衣類の血痕から被害者のDNA型は検出されず、弁護団は「捜査機関によって捏造された証拠であることが明確だ」としていました。確定(有罪)判決で袴田さんの血液だと認定された衣類の血痕について弁護団は、袴田さん本人のDNA型と比較する追加鑑定を求めています。

大阪・東住吉冤罪事件       再審求め宣伝と要請

画像の説明

宣伝行動で訴える朴さんの母

 3月に再審の可否を決定することが予定されている大阪・東住吉冤罪事件で、支援する会と国民救援会大阪府本部は、2月10日、今年3回目となる大阪地裁前宣伝と要請行動を12人の参加でおこない、裁判官が弁護団の提出した新証拠を真摯に受けとめ、事実と道理にもとづいた判断をするよう要請しました。
 朴龍晧さんのお母さんが街頭宣伝で訴えると、「がんばってください」「ひどい冤罪やね」と声がかけられました。
 裁判所に提出した個人署名は累計で1万9866人分となり、次々届く要請はがきも、すべて裁判長に渡していると、要請した書記官が話しました。
 支援する会では、再審開始を求める署名を早急に裁判所に集中するよう呼びかけています。

<署名の問合わせ先> 電話06(6354)7215 国民救援会大阪府本部

見て聞いて無実がわかる     現地調査に参加しよう

画像の説明

三重・名張毒ぶどう酒事件 第30回全国現地調査 3/24~3/25

 日時: 3月24日(土) 13時30分~25日(日)正午まで
 参加費:1万4千円
 申込み:059(229)9881 国民救援会三重県本部
       052(251)2625 国民救援会愛知県本部

静岡・袴田事件 第7回全国現地調査 4/15~4/16

 日時: 4月15日(日)13時~16日(月)正午まで
 参加費:1万2千円
 申込み:054(255)0134 国民救援会静岡県本部

powered by Quick Homepage Maker 4.16
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional