えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

救援新聞2012年5月25日号より

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ここに掲載されている内容は、救援新聞2012年5/25号に紹介されている「再審えん罪事件全国連絡会」に関連する記事の一部です。

名張事件    再審の可否、5月25日に「必ず再審を」最期まで要請

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 奥西勝さんが51年間無実を訴え続けている三重・名張毒ぶどう酒事件で、再審の可否についての決定が5月25日午前10時、名古屋高裁刑事2部で出されることが決まりました。
 名張事件は1審無罪、しかし2審で死刑判決が出され、最高裁で確定。奥西さんは裁判のやり直しを求め、再審を請求。2005年、7度目の再審請求で名古屋高裁刑事1部が、毒物は有罪判決が認定したもの(農薬・ニッカリンT)とは違うとして再審開始を決定しました。しかし検察の異議申立てを受けた同高裁刑事2部は、「自白」を重視し開始決定を取り消しました.これに対し最高裁は、毒物鑑定について「科学的知見に基づき検討したとは言えず、推論過程に誤りがある疑いがある」とし、再審を取り消した異議審決定を取り消し、審理を名古屋高裁刑事2部に差し戻しました。そして差戻し審で鑑定が実施され、毒物がニッカリンTではないことがあらためて証明されました。
 名張事件全国ネットや各地の「守る会」、そして国民救援会は、「必ず再審開始を.奥西さんの釈放を」と、10万を超える署名を裁判所に届け、最期まで要請にとりくんでいます。

名張事件がドラマに   奥西勝さん役を仲代達也さんが

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奥西さんの人生描きたかった (東海テレビ 斎藤ディレクターに聞く)

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 仲代達也さんが奥西勝さんに!?東海テレビが、死刑囚の奥西勝さん(86)が51年間無実を訴え続けている三重・名張毒ぶどう酒事件のドラマ「塀の中の約束」(仮題)を制作しました。このドラマの脚本・監督を務めた斎藤潤一さん(東海テレビ・報道ディレクター)にお話を伺いました。

名張事件が「原点」

__なぜ名張事件を
 これまで、司法に関わるドキュメント8作品を作ってきました。今回9作目になりますが、本作を含め4作が名張事件です。
 2005年に再審開始決定が出されました。そのとき上司から、名張事件のドキュメンタリーを制作するよう言われました。1年間取材をして「重い扉」という番組を作りました。そのときに、一度最高裁で確定した判決を下級裁判所の裁判官がくつがえすことができない現実を知り、「これはおかしい」と感じました。そこから司法についての番組を撮り始めました。名張事件が、私のドキュメンタリーの原点でもあります。

二人との「約束」

__「塀の中の約束」という仮題ですが。
 今回、奥西さんの母・タツノさんと支援者の川村富左吉さん、いまは無くなったお2人と奥西さんが交わした「約束」、果たせなかったこの「約束」を通して奥西さんを描きました。
 タツノさんから奥西さんに送った969通の手紙があります。奥西さんはタツノさんに「無実を晴らして必ず帰る」と約束しました。タツノさんは、殺人犯の母親としての苦しみをかかえながらも、息子へは「大丈夫だよ」との手紙を送り続けました。自分もつらい思いをしながらも息子を待ち続ける母の心情、「牛乳を飲みなさい」と60歳を超えた息子をいたわる手紙を見たときには震えました。名古屋拘置所にいる息子に面会するため、タツノさんは内職をして電車賃を稼ぎ、奥西さんは拘置所での作業で稼いだ少しのお金を母に送っていました。

__川村さんは、国民救援会愛知県本部の事務局長などを務め、長年奥西さんとの特別面会人として支援をしてきました。
 川村さんには無くなる直前まで取材しました。
 川村さんは奥西さんと面会室のガラス越しに「今度は晴れて、塀の外で握手をしましょう」との約束を交わしましたが、私にも「塀の外で握手をしたい」と何度も話していました。

役者も冤罪と感じ

__出演者も豪華ですね。
 奥西さん役は仲代達也さんにお願いしました。奥西さんの似顔絵を見たときに仲代さんをイメージしました。名古屋のローカル番組に出てもらえるか不安もありましたが、2010年に制作した名張事件の3作目のドキュメンタリー「毒とひまわり」のナレーションをお願いしたときに事件について勉強されたようで、「これはやるべきだ」と言っていただきました。
 タツノさん役は樹木希林さんにお願いしました。樹木さんは、「事前に勉強したい」と名張の事件現場まで一緒に行き、さらに奈良県に住む奥西さんの妹さんにも会って、タツノさんの話を聞きました。その成果もあり、今回のドラマでは、タツノさんになりきって演じていただきました。お2人とも、冤罪の可能性を感じ取られていたからこそ、引き受けてくれたのだと思います。

狂わせられた人生

__ドラマを通して問いかけているものは。
 東海テレビでは、名張事件は冤罪の可能性が高いと考え、長年報道し続けてきましたしかし、主役である奥西さんは、塀の中にいるため、これまで描くことができませんでした。そこで今回は、ドラマという手法で奥西さんの人生を表現することにしました。
 番組を通し、獄中の奥西さんが何を考え、どんな生活を送ってきたのか、そして再審の扉をなかなか開こうとしない司法の理由を知ってほしいと思います。

(本ドラマは6月下旬に東海3県で放送予定)

滋賀・JR山科京都駅間痴漢冤罪事件

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 JR山科京都駅間痴漢冤罪事件で4月24日、京都地裁で第2回公判がおこなわれ、検察側と弁護側双方が冒頭陳述しました。 
 検察は、柿木さんが痴漢行為をしたのを2人の警察官が目撃したなどと主張し、警察官を証人に立てる方針を示しました。
弁護団はぎゅうぎゅう詰めの状態では目撃が不可能で、警察官の不自然な動きを目撃していた証人を立てて冤罪を明らかにするとの方針を示しました。証人尋問や論告求刑、最終弁論まで、今後の公判日程が決定し、山場を迎えることになります。
 この日の法廷では、弁護団作成の再現DVDが再生され、目撃したとされる警察官からは、柿木さんの掌(てのひら)が被害者の臀部に触れるかは全く見えないことが明らかとなりました。

宮城・北陵クリニック事件(筋弛緩剤冤罪事件)      再審開始めざし決意新たに

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北陵クリニック事件で交流.gif

 栃木・佐野支部のみなさんが4月21日、山形・置賜支部を訪問しました。一行には足利事件の菅家利和さんさんも同行。宮城・北陵クリニック事件の守大助さんのご両親もかけつけました。総勢39人。
 菅家さんはご自身の体験をもとに、取調べの「全面可視化」の必要性を話しました。守さんのご両親から2月10日に再審請求を申し立てたことが報告され、一日も早い再審開始のため、いっそうの支援を訴えました。
 その後一行は、置賜支部常任委員の佐藤繁夫さんの案内で米沢市内歴史探訪を楽しみ、小野川温泉での交流会で、北陵クリニック事件の再審署名活動に取り組む決意を新たにしました。

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