えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

救援新聞2012年8月15日号より

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ここに掲載されている内容は、救援新聞2012年8/15号に紹介されている「再審えん罪事件全国連絡会」に関連する記事の一部です。

東電OL殺人事件   ゴビンダさん再審確定

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東京高裁   検察の異議申立退ける

 97年に女性が殺害され、ネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリさんが犯人とされた東電OL殺人事件(八木正一裁判長)は7月31日、再審開始決定に対する検察の異議申立を棄却し、再び再審開始を認めました。
 決定で東京高裁の八木裁判長は、「新たなDNA鑑定の結果、別の人物が犯人だという可能性を否定できない。鑑定は『無罪を言い渡すべき新たな証拠にあたる』として再審を認めた判断が不合理とは認められない」として、検察の異議を退けました。
 検察が、最高裁への特別抗告を断念したことにより再審開始決定が確定し、ゴビンダさんを有罪とした誤った裁判のやり直し(再審裁判)がおこなわれることになります。

「無実明らか」弁護団が会見

 決定が出た午前10時過ぎ、東京高裁前に集まった支援者のもとに、弁護団が「異議申立棄却」の垂れ幕を持って現れ、勝利の一報が伝えられました。  
 ネパールにいるゴビンダさんには、弁護団から電話で決定内容が伝えられました。電話で会話した支える会の客野美喜子事務局長によると、ゴビンダさんは、「ありがとうございます。嬉しいです」と、上機嫌な様子で語り、「こんなに早くいい結果が出て嬉しい。無実の訴えが、神様に通じた」と話したそうです。
 弁護団は会見で、「適正・公正な判断で、無罪であることを一層明らかにするもの。検察の主張がいかに実態のないものかを明確に示した」と評価。神山啓史弁護士は、「一刻も早く無罪を勝ちとり、ゴビンダさんを安心させたい」と話しました。

ゴビンダさん祖国で平穏に

 6月7日の再審開始と刑の執行停止決定により、15日にネパールに帰国したゴビンダさん支える会の蓮見順子さんによると、帰国した直後は、車が走っている道をぼんやり横断しようとしたり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が見られ、家族も事件の話は避けるようにしていたそうです。また、ネパール料理がなじまず、カレーでお腹を壊すなどしていました。しかし、10日ほどすると声も明るくなり、健康診断の結果も異常はなく、日本では高額のため避けていた歯の治療を、あらためて受けることができました。さらに、ヒマラヤ山脈を臨める避暑地に行って家族全員で滞在するなど、穏やかに祖国での日々を過ごしていることが伝えられました。


滋賀・JR山科京都駅間痴漢冤罪事件   求刑「罰金50万円」

判決は10月29日       京都地裁

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 滋賀・JR山科京都駅間痴漢冤罪事件で検察の論告求刑と弁護団の最終弁論が7月18日、京都地裁(市川太志裁判長)でおこなわれました。
 論告求刑で検察は、柿木浩和さんの痴漢行為を目撃したという警察官の証言は信用できる、柿木さんは反省をしておらず、再犯の恐れがあるとして、罰金50万円を求刑しました。
 最終弁論で弁護団は、警察官の証言は、その後の変遷や車内で警察官の不審な行動を目撃した市民の証言から、柿木さんの一貫した供述とも大きく食い違い、到底信用できない、柿木さんの無実は明白と主張し、無罪判決が出されるべきだと訴えました。
 最後に柿木さんは、多くの人に支援で冤罪を晴らそうとたたかい、駅で目撃者捜しのビラまきもおこない、奇跡的に乗り合わせた人が名乗り出て証言をしてくれた事実を示して、「もし私が痴漢の犯人ならビラをまいてくれと頼めるでしょうか」と、声を詰まらせながら裁判官に迫りました。
 裁判長は、証拠調べを9月5日におこなうとし、判決期日を10月29日午前11時と指定しました。
 柿木さんは、国民救援会第56回全国大会で、「署名は3万韻文が寄せられており、10万韻文の署名をめざして頑張っていますのでご協力をお願いします」と訴えました。

<要請先> 〒604-8550 京都市中京区菊屋町 京都地裁第3刑事部・市川太志裁判長

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