えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

日野町事件・阪原弘さん逝去にあたっての声明

日野町事件・阪原弘さん逝去にあたっての声明

日野町事件対策委員会
                      日本国民救援会中央本部
                      日本国民救援会滋賀県本部

1.23年間にわたり、無実を訴え続けてきた日野町事件の再審請求人・阪原弘さん(75)が、2011年3月18日午前3時45分、広島市内の病院において家族に看取られながら、心不全のため逝去されました。
「私は絶対に人殺をしていません」と、獄中から再審(裁判のやり直し)を必死に求めていた阪原弘さんが、再審・無罪の判決を手にすることなく、そのたたかいの途上で亡くなったことは、あまりにも悲しく、残念なことです。そして、ご遺族のみなさんの心中を思うとき、お慰めする言葉もありません。

2.阪原弘さんは、1984年12月28日、滋賀県日野町豊田で発生した強盗、殺人事件、いわゆる「日野町事件」の容疑者として、1988年3月に逮捕され、起訴された、えん罪事件の犠牲者です。
  阪原弘さんは、警察官の暴行・脅迫を交えた厳しい取り調べによって、ウソの「自白」をさせられましたが、裁判においては一貫して無実を訴え続けてきました。しかし、その訴えが聞き入れられず、2000年9月、最高裁で無期懲役刑が確定し、亡くなる直前まで広島刑務所での服役を余儀なくされていました。
  2001年11月、阪原弘さんは日弁連の支援を得て、大津地裁に再審請求を行い、無実を証明する数々の新たな証拠を提出し、再審開始決定を行うよう強く迫っていました。しかし、大津地裁は2006年3月、「自白」と客観的事実が25ヵ所も異なっていることを認めながら、根拠のない可能性や証拠に基づかない憶測によって、また、科学的に証明された事実をも排斥し、事実と道理を無視した極めて不当な判断によって再審請求を棄却しました。
  弁護団は、直ちに大阪高裁に即時抗告を申立て、また、私たちは5万人の再審開始要請署名を提出し、大津地裁の不当な棄却決定を取り消して、再審開始決定を行うよう強く求めていました。そうしたたたかいの途上で、阪原弘さんを亡くしたことは、幾重にも残念であり、まさに痛恨の極みです。

3.これまで、阪原弘さんの再審請求審の裁判闘争にご支援いただいた全国のみなさんに心から感謝申し上げます。また、阪原弘さんが危篤状態に陥り、刑の執行が停止され、広島の病院で治療を受けていた間、阪原弘さんとご家族に対し、物心両面にわたる厚いご支援を頂いたことにも感謝申し上げる次第です。本当にありがとうございました。

4.阪原弘さんの逝去によって、阪原弘さんがすすめていた大阪高裁での再審請求審の裁判闘争は、残念ながら終結せざるを得なくなりました。
  そこで、私たちはこれまで続けてきた日野町事件の支援運動をしっかり総括するとともに、今後、どのような活動ができるのか、すべきかについて、ご遺族のみなさん、弁護団とも協議し、検討することになります。

以上、日野町事件・阪原弘さんの逝去にあたっての声明とします。

   2011年3月25日

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