えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

袴田事件・東京高検へ抗議文を提出

2014 年10 月8 日

東京高等検察庁
検事長 渡辺 恵一 殿

抗 議 文

 袴田事件第2 次再審請求審において検察はこれまで、静岡地裁の再審開始決定で新証拠と認定されたDNA 鑑定で採用されている手法について、非科学的且つ鑑定人独自の手法で鑑定結果に信用性はない旨主張してきました。ところが、先月29 日に行われた弁護団による記者会見及び関連報道などによると、別の事件の裁判では、同じ手法を用いたDNA 鑑定の信用性が争点になった際に、その手法には十分科学的根拠があり信用性に何ら問題はない旨主張し、その結果裁判所もその主張を全面的に受け入れてDNA 鑑定を有罪の決め手とし、逮捕以来一貫して無実を主張していた被告人に対して懲役15 年の実刑判決を確定させていた事実が判明しました。
 検察によるこの不当極まる二枚舌主張は、一連の検察不祥事への反省から自ら策定した「検察の理念」に反することはもちろん、「公益の代表者」である検察官にとって最も重要な行動規範であるはずの「公正さ」を全く顧みない詐欺的行為であり、ここに断固抗議します。このような二枚舌を用いた悪質な訴訟活動が明らかになった以上、それだけで公正な裁判の実現を阻害した検察の責任は免れず、たとえ当該被告人や有罪判決を受けた人が真犯人であったとしても、訴訟手続きは即刻それらの人に有利に終結されて然るべきです。
 袴田巖さんの支援団体は先月9 日、重要証拠のカラー写真のネガの証拠隠し疑惑について東京高検に抗議しました。それからひと月と経たないうちに再度このような抗議を行わなければならないことは、信頼に足る検察の再建に期待を寄せる市民としては本当に残念でなりません。もはや検察に即時抗告を維持する資格がないことは明らかです。検察は一刻も早く即時抗告を取下げ、再審公判で無罪論告を行い、早期に無罪判決を確定させるべきです。そして、なぜ無実の袴田さんの自由を48 年間も奪うことになったのか、死刑の恐怖に晒し続けて袴田さんの心身に深刻なダメージを与えることになったのか、徹底的に検証する第三者機関を設置し、その検証に全面的に協力するよう強く要請します。

袴田巖さんの再審無罪を求める実行委員会

【構成団体】アムネスティ・インターナショナル日本/日本国民救援会/日本プロボクシング協会袴田巖支援委員会/袴田巖さんの再審を求める会/袴田巖さんを救援する静岡県民の会/袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会/浜松・袴田巖さんを救う市民の会/
無実の死刑囚・袴田巖さんを救う会/なくせ冤罪!市民評議会
免田事件冤罪被害者 免田 栄
島田事件冤罪被害者 赤堀 政夫
氷見事件冤罪被害者 柳原 浩
足利事件冤罪被害者 菅家 利和
布川事件冤罪被害者 桜井 昌司
同 杉山 卓男
東電OL事件冤罪被害者 ゴビンダ・プラサド・マイナリ

連絡先:〒113-0034 東京都文京区湯島2-4-4 平和と労働センター5 階 日本国民救援会
              TEL:03-5842-5842 FAX:03-5842-5840

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