えん罪事件の真相を広め、裁判支援、在獄者の処遇改善運動をすすめています

No.55 再審えん罪事件全国連絡会ニュース

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2012年 1月31日発行 No.55

年頭に際して、えん罪も克服すべき人災      代表委員  新倉 修

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 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、代表委員に選ばれて2年目になります。昨年は悲喜こもごも、さまざまなことがありました。まずうれしいことは、布川事件が再審で無罪となり、福井女子中学生殺人事件が再審開始の決定を勝ち取ったことです。この勝利には、事件の当事者や親族の無罪を求める強い思いと不屈の闘志が原動力になったことは言うまでもありませんが、それとともに、これを支える強力な弁護団が形成され、さらに二重・三重に分厚く、支援者の輪が広がり、この三者の間に強い絆が固く結びついていたからではないでしょうか。このようなさまざまな力が相乗的に働いて、裁判官を動かし、再審無罪判決をもたらし、あるいは再審開始決定を生み出したと言ってよいでしょう。これは、みなさんの勝利であり、正義を求めるわれわれの勝利でもあります。これを大きな教訓として、えん罪に泣く人を救済し、再びえん罪に泣く人がなくなるように、刑事司法制度の抜本的な改革を行い、間違いのない公正な制度運用を確保するために法律家や警察官の充実した養成制度を作り上げるなど、さらに前進することが、今年の目標と言えるでしょう。

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 さてこれに関連して、少し映画の役割について、考えてみましょう。布川事件では、主人公2人を映像で記録したドキュメント『ショージとタカオ』(井手洋子監督作品)が文化庁映画賞や釜山国際映画祭、ドバイ国際映画祭などで次々と受賞したことも、大きな話題となりました。私も井手洋子さんと直接お会いしたことがありますが、飾らない実直なお人柄とともに、他人の言葉に素直に耳を傾け、しかもきらりと光る個性や素の顔を、たとえ一瞬であっても、見逃さない鋭い観察力に驚嘆したことがありました。そのような力のある井手さんが、それこそ手弁当で14年にもわたって、桜井昌司さんと杉山卓男さんの仮釈放された以降の暮らしぶりを記録して貴重な作品に仕上げたことは、大きな意味があります。私も及ばずながら、大学の講義で紹介して、映画館に見に行くことを勧め、感想をレポートするように学生たちに求めたところ、200人を超える学生が映画を鑑賞し、熱い思いをレポートに込めてくれました。理解の輪が確実に広がったわけです。
 えん罪だと言っても、なかなか普通の人には理解されにくいというお話しをよく聞きます。ところが、えん罪というテーマが映像化されることによって、えん罪が社会の目から見ても分かるようになり(取り調べの全過程の可視化)、運動の輪が広がります(社会問題化)。その良い例が、布川事件と井手洋子監督作品『ショージとタカオ』でした。映像の力は、ほんとうに大きいですね。百聞は一見に如かず(Seeing is Believing.)とは、まさに至言だと思います。
 そういえば、名裁判官として令名の高い木谷明さんがかつて、名張毒ぶどう酒事件奥西勝さんを守る東京の会で、講演されたことがありました。木谷さんは、在職中、いくつも無罪判決を書いたことがあり、最高裁判所の調査官を務められた経験もありますが、そのときに上司であった故・渡辺保夫さん(元裁判官、その後、北海道大学教授となりました)がとても優秀な裁判官として紹介されていたほど、その実力について折り紙付きの方です。その木谷明さんも、最近、裁判所の雰囲気が変化しつつあることを指摘して、その原因として3つのことがらを挙げました。その中で、裁判員裁判が行われることになって、国民の素朴な疑問や健全な常識が裁判手続にもよい影響をもたらすことになった点と並んで、周防正行監督の映画「それでもボクはやってない」が裁判のありかたについて、強いインパクトのある捉え方をしている点を指摘しています。
 この映画は、ご存じの方も多いはずですが、痴漢えん罪をテーマにしたもので、周防さんが構想に4年を費やし、えん罪体験者のインタビューなども踏まえて、細部に至るまで、できるだけリアルに「造り上げた」ものです。裁判官が、この映画を見ると、ある部分は自分たちがよく知っている裁判の場面や舞台裏が描かれているわけですが、反面、自分たちの職場にいたのでは、よく分からないことや見えにくいものや、誤って受け止めていたものが描かれています。しかも、全体として裁判の不条理な部分が、ある意味でわかりやすく提示されているわけです。これもひとつの「可視化」です。このような形でも、取り調べの可視化が問題となっている社会的な病巣を浮き上がらせて(社会問題化)、制度の改善にならなくても、尐なくとも運用の反省にはつながる、という循環があることがわかります。

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 新年に当たって、私たちは、昨年3月11日に起こった東日本大震災と津波にもたらされた甚大な被害からの復旧と復興という課題とともに、福島第1原発の「事故」と広範囲・長期間に及ぶ放射能被害という難局を克服することに取り組みつつも、えん罪事件の救済と再発防止という大きな社会問題に取り組み、これを克服するために、なおいっそう力を合わせて、進もうではありませんか。

人間がつくり出したもの(人災)を克服することは、できます(We Shall Overcome!)
本年もよろしくお願いします。

逮捕から25年目の再審開始決定.....福井女子中学生殺人再審請求事件 

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 2011年11月30日午前9時30分,名古屋高裁金沢支部において「主文 本件について再審を開始する。」と記載された決定書が,弁護団に渡されました。犯人とされた前川彰司さんとその家族が長年待ち続けた決定でした。
 以下,事件発生から今回の再審開始決定までの道のりについて,ご報告します。

1 異例な裁判の審理経過と確定判決の脆弱性

 (1) 事件発生は,1986年3月19日夜でした。福井市内の市営住宅の一室において,そこに住んでいた女子中学生(当時15歳)が,何者かによって,身体の数十箇所を刃物で滅多刺しにされるなどして殺害されました。事件当日はその女子中学生の卒業式の日でもありました。
事件発生から1年以上経過した1987年3月29日,前川さん(当時20歳)が逮捕されました。
しかし,弁護団の努力,後述のような検察官立証の問題等,様々な要因により,1990年9月26日に言い渡された第1審判決は無罪でした。
ところが,1995年2月9日,控訴審において懲役7年の逆転有罪判決が言い渡され,1997年11月11日,上告も棄却されました。

 (2) この裁判は,第1審の審理から異例なものでした。
異例なことの一つは,検察官が,検察官立証のためとして,いきなり複数の関係者の証人尋問を請求し,しかも,その関係者の供述調書を一切開示しなかったことです。弁護団が開示を求めた結果,関係者の主尋問が終わった後などに,ある程度の供述調書が開示され,その結果,関係者の重要な供述の変遷が明らかになり,検察官が不利な証拠を隠そうとしたことが明らかになりました。
また,控訴審判決(=確定判決)は逆転有罪でしたが,この控訴審判決の異例なところとして,弁護人が主張していないにもかかわらず,前川さんが心神耗弱状態であったとして懲役7年に減軽したことがあります。すなわち,控訴審判決は,前川さんが,犯行当時シンナーを吸っていた上に,被害者にシンナー遊びを断られて激昂し,突発的に犯行に及んだと認定し,それゆえ心神耗弱状態であったとしました。かかる認定をした理由は,20歳の前川さんと中学3年生の被害者との間に接点がなく,前川さんが犯行に及ぶ動機の説明に窮したからではないかと考えられます。しかし,犯行現場の玄関先に争った形跡がないこと,犯行現場の状況から推測される犯人像が,合理的で,高度の思考能力を備えていると認められることと矛盾しており,問題のある認定でした。

 (3) 控訴審判決の内容自体も極めて問題の多い判決でした。そもそも,前川さんと犯行を結び付ける物証も自白もありませんでした。ただ,関係者の「事件発生後,前川さんの服に血痕が付着しているのを見た,前川さんの犯行告白を聞いた」旨の供述があるだけです。しかも,関係者が前川さんの服を捨てたり,埋めたり,隠したりしたと供述した場所をいくら探しても,血痕が付着した服は発見されませんでした。
ところが,控訴審判決は,関係者の供述変遷は些細なものであり,「事実の核心に関する供述内容の大要は一致していて,全体としては信用性を認めることができ」るとして,有罪としました。
すなわち,控訴審判決は,変遷のある供述証拠だけに基づいて前川さんを有罪としており,根本的に脆弱な証拠と論理に基づいたものでした。

2 再審請求審における審理経過

 (1) 前川さんが出所した後の2004年7月15日,弁護団は名古屋高裁金沢支部に再審請求を行いました。
 (2) この事件では,客観証拠及び供述証拠それぞれについて膨大な未開示証拠の存在が明らかでした。そのため,弁護団は,再審開始決定のためには証拠開示が必要不可欠であると考え,裁判所に対し,当初から,繰り返し証拠開示命令を出すことを求めました。何通もの証拠開示命令申立書を提出し,三者協議において証拠開示の必要性についてのプレゼンテーションも行いました。
 その努力が実り,2007年9月7日,裁判所は,検察官に対し,弁護人が存在を主張する客観証拠の存否について明らかにするよう勧告し,2008年2月18日には,検察官が存在すると回答した客観証拠の開示を勧告しました。その結果,膨大な物証,鑑定書,実況見分調書等が開示されました。
 さらに,2009年10月13日,裁判所は,弁護団が開示を求めた関係者の供述調書のうち,一部の関係者の供述調書の存否について明らかにするよう勧告し,同年11月12日,検察官が存在すると回答した供述調書を弁護団に開示するよう勧告しました。その結果,29通の供述調書が開示されました。
 (3) 弁護団の再審請求における主な主張は,次の4点です。

 第1の点は,被害者の身体に,犯行現場に残された2つの凶器ではできない傷があり,第3の凶器が存在すること,第3の凶器は犯人が現場に持ち込んで持ち帰ったことが明らかで,突発的・偶発的犯行という確定判決の認定とは矛盾すること,また,前川さんの周辺から第3の凶器が発見されておらず,それゆえ,前川さんは犯人ではない,というものです。

 第2の点は,犯行現場への往復に使用したとされるスカイラインのスピーカーカバーから,被害者とは別人が事件の1年前に付着させた血痕が発見されているのに,関係者が,血痕の付着を目撃した,と供述したダッシュボードからはルミノール反応がなく,実験によれば血痕付着後長期間経過してもルミノール反応がなくなることはないので,関係者のダッシュボードへの血痕付着目撃供述は信用できず,ひいては,前川さんの着衣に血痕が付着していたという関係者供述も信用できない,というものです。

 第3の点は,首つり自殺を偽装した痕跡が残るなどの犯行現場の状況から推測される犯人像は,確定判決の,シンナーの影響により心神耗弱状態に陥った犯人が犯行に及んだという認定とかけ離れている,というものです。

 第4の点は,関係者供述は同時期に同内容に変遷することを繰り返しており,取調官の誘導が明らかであり,信用できない,というものです。

 第4の点について,概要を申し上げると,次のとおりです。
 前川さんは,K男所有のスカイラインに乗って,エレガント甲野を出発して犯行現場に行き,犯行後は,再びスカイラインに乗って,エレガント甲野,ゲーム喫茶乙山,H子が住むメゾン丙川等に移動したとされていたのですが,捜査の初期においては,前川さんをスカイラインに乗せて運転した人物・各場所に前川さんと一緒にきた人物について,関係者のA男,G男,H子は,L男である旨一致して供述していました。ところが,その後の捜査において,K男がスカイラインを貸したことがある人物はB男だけだと供述すると,A男は,スカイラインを運転していた人物は,L男ではなく,最初はB男,その後はN男であると供述を変えました。そして,A男の供述が変わったことに合わせるかのように,ほぼ同時期に,B男,N男も同内容の供述をするようになり,H子も,L男ではなくN男がメゾン丙川に来たと供述を変え,さらに,G男もL男ではなくB男であったと供述を変えました。

 このように複数の関係者の供述が当初は一致していたにもかかわらず,その後,同時期に同内容に変遷するということは,取調官の誘導なくしてありえません。なぜなら,当初の一致供述は,捜査機関さえ間違いであると分かるような供述であるにもかかわらず,3名の関係者がそろって間違った供述をしたことを意味します。このようなことが偶然に発生することはほとんど考えられず,取調官が,捜査が不十分な段階において,思い込みにより関係者の供述を誘導した可能性が極めて高いといえます。そして,思い込みにより関係者の供述を誘導するような取調べをしている取調官が,その後の取調べにおいて,関係者の供述を誘導せず,偶然にも再び関係者の供述が一致したに過ぎないとは到底考えられないからです。そして,取調官の誘導により作られた供述が信用できないことは明らかです。
 弁護団は,開示された証拠に基づき,第1ないし第3の点について,主張を補強する法医学鑑定書を提出し,第4の点についても,開示された供述調書により,取調官による供述の誘導がより一層明らかになったとして,主張を補強しました。
 一方,検察官も,新たに法医学鑑定書を提出しました。
 これを受けて,裁判所は,2011年1月7日と20日,法医学者の証人尋問を実施しました。
 そして,3月初旬に最終意見書を提出して,冒頭に述べたとおり,11月30日に再審開始の決定が出されました。

3 開始決定の概要とその意義

 (1)今回の再審開始決定の概要は,次のとおりです。
 まず,第1の点について,弁護団の提出した法医学鑑定書等の新証拠により,被害者の傷はすべて現場に残された凶器のみでつくることが可能であるという確定判決の認定には動揺が生じており,検察官の提出した法医学鑑定書及び法医学者の証言を踏まえても,被害者の傷が現場に残された凶器のみでつくることが可能であったとはたやすく認められず,その可能性を考慮しても現場に残された凶器のみで被害者の傷をつくることが可能であったとの確定判決の判断には合理的疑問があり,新証拠には証明力があるとしました。
 また,第2の点について,弁護団の提出した法医学鑑定書等の新証拠により,確定判決が依拠した関係者供述の,スカイラインのダッシュボードに血液が付着していた事実について合理的な疑いが生じており,検察官の提出した法医学鑑定書及び法医学者の証言を踏まえても,反応が起こらない例外的な場合に該当するとの説明は容易には信用できず,その可能性を考慮してもダッシュボードに血液が付着していたという確定判決の事実認定には疑問が生じているとしました。
さらに,第3の点について,弁護団の提出した法医学鑑定書等の新証拠により,犯行態様には,合理的で,高度の思考能力を備えた犯人により実行されたと考えなければ説明のつかない点が多く,確定判決の,前川さんと犯人像が大きく外れないという認定は維持できない蓋然性が生じているとしました。
 しかし,第4の点については,証拠開示された供述調書について,変遷や矛盾は認められるものの,ただちに旧証拠である公判供述の信用性を否定するほどの証明力はなく,新旧全証拠の総合評価において考慮されるにとどまるとされ,新証拠としての証明力が認められませんでした。この点は,異議審における課題となっています。
その上で,新旧全証拠を総合評価して,確定判決が,犯人性認定の柱とした,前川さんの現場への接近,前川さんの着衣への血痕付着,前川さんの犯行告白のいずれの事実についても,前川さんと犯人とを結び付ける根拠となる客観的事実は一切存在せず,前川さんが犯人であるとの認定には至らない蓋然性が高度に認められ,前川さんが本件事件の犯人であると認めるには合理的な疑いが生じており,新証拠の明白性が認められるとしました。
 (2)今回の開始決定は,開示された供述調書により明らかになった前述のような同時期に同内容に変遷している供述の信用性の欠如について,あまり重視していない点で問題はあります。
しかし,多数の新証拠を含む客観的証拠を十分に検討し,検察官の提出した法医学鑑定書,法医学者の証言をも踏まえている点,かつ,新旧全証拠の総合判断においても,情況証拠に基づく犯人性認定について「疑わしきは被告人の利益に」の原則を徹底し慎重な姿勢を示す近時の最高裁判決の流れを踏襲している点において,刑事裁判の基本に忠実な決定となっており,その正当性は明らかです。

4 今後の展望

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 2011年12月5日,検察官は,弁護団からの異議申立をしないようにという要請を無視して,異議申立を行いました。 
 前川さんの逮捕から数えれば24年以上が経過しており2012年1月時点で,前川さんは46歳, お父さんは78歳です。前川さんとお父さんの年齢を考えると,このような引き伸ばしともいえる検察官のやり方は許せるものではありません。
 今後は,異議審において,今回の再審開始決定の正当性を明らかにして,一刻も早い再審開始決定の確定と再審公判における無罪判決確定を目指して,全力を尽くす決意です。
皆様のご理解,ご支援をお願いいたします。
なお,冤罪(誤判)防止コムというサイト(http://www.enzaiboushi.com/)に,事件についての詳細が掲載されていますので,それもご覧になっていただければと思います。

名張事件 早期決定の可能性高まる    急いで10万署名達成を

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 無実の死刑囚・奥西勝さんが冤罪を訴え続けている三重・名張毒ぶどう酒事件で、早期決定の可能性が強まってきています。急いで、10万署名の達成など、世論を広げ、再審開始決定・奥西さんの即時釈放をめざして、運動を強めてください。
 一部新聞報道によれば、これまでぶどう酒の再現試験の実施を求めてきた検察官が「再現試験は不要」との意見書を1月20日付で裁判所に提出しました。弁護団はこれまで「再現実験は有害であり、必要ない」「早期の再審決定を」と訴えており、検察の意見書により、再審についての早期に決定が出される可能性が高まりました。また、担当の下山保男裁判長が6月5日に定年退官することから、遅くともその前に決定が出される可能性が高いと考えられます。
 今回、検察官が意見書で「再現試験は不要」とした理由は、報道によれば、昨年おこなわれた毒物鑑定の結果が、「毒物はニッカリンTである」とする奥西さんの「自白」と矛盾しない、としています。これは、再審の開始を阻もうとする、検察の巻き返しです。しかも、これは、検察官に都合のいいところだけを取り上げた主張に過ぎません。
 この鑑定で、重要な点は以下の2点です。
 1点目は、成分鑑定の結果、毒物がニッカリンTではないことが科学的に証明されたことです。事件当時の三重県衛生研究所の鑑定では、ニッカリンTをぶどう酒に混ぜた液体からは,ニッカリンT特有の不純物Tが検出されたのに,飲み残りのぶどう酒からは,検出されませんでした。この点について検察は「不純物はTではない。もしTだとしても不純物は5%以下だったから検出されなかった」と主張しました。しかし、今回の鑑定で,不純物が24・7%含まれているという結果が出ました。これによって、検察の主張は崩れ去り、飲み残りのぶどう酒にニッカリンTが含まれていたのであれば,つまりニッカリンTが犯行に使われたとすれば,必ず不純物が検出されるはずであり,検出されなかったのは,使われた農薬がニッカリンTとは違う農薬であったことがはっきりしました。
 2点目は、鑑定人は鑑定事項にない擬似実験をおこないましたが,その実験には大変な問題があったことです(検察はこの実験に依拠しようとしています)。鑑定人への尋問で、次のことが明らかになりました。①鑑定人は三重県衛生研究所の実験内容を誤解したまま、実験をしたこと、②同研究所が行った鑑定の条件が不明なまま,鑑定したこと、③同研究所の実験結果と食い違う鑑定について,鑑定人が科学的説明ができないこと,以上です。
 検察官の意見書は,鑑定結果や証言から、弁護団の主張の正しさが証明されたもとで、追い込まれた検察が出したものです。
鈴木泉弁護団長は、「鑑定や鑑定人の尋問によって弁護団の主張の正しさが裏付けられました。今回の検察官の意見書は、鑑定によって自分の主張が否定されたことにほおかむりをして,証拠に反する強弁をしているに過ぎません。」と検察の態度を厳しく批判しています。弁護団としては、検察の意見書への批判を含め、最終意見書を2月14日に裁判所に提出し、早期再審開始を求めていきます。
 最終盤の山場を迎え、10万署名(現在8万)を早期に達成し、「再審開始決定、奥西さんの即時釈放せよ」との声を、急いで裁判所に集中し、科学的な事実にもとづく判断を迫り、「冤罪の救済」という裁判所の役割を果たことを求めましょう。
〈要請先〉〒460-8503 名古屋市中区三の丸1-4-1 名古屋高裁・下山保男裁判長


鹿児島・大崎事件   裁判所が共犯者の「受刑者記録」の取り寄せを決定                さらにすべて未開示証拠の開示を !

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 1月17日、鹿児島地裁は弁護団が強く要求していた証拠開示請求に対して、共犯者とされた元夫と義弟(いずれも故人)の知的能力を記載した受刑者記録の取り寄せを決定しました(甥については第一次再審請求で開示)。大崎事件では、共犯とされた元夫ら3人の自白が有罪の決め手となっています。
 弁護団は、共犯者の虚偽について、3人には知的障がいがあり、自白は誘導された疑いがあるとして、第2次再審請求では共犯者供述を心理学分析した心理学者の鑑定意見書を新証拠として提出しています。今回決定された記録には、刑務所入所時に行う知能テストの結果や人格特性、病歴などが記載されているということです。記録に残された知的能力の程度によっては、自白の信用性に影響を与える可能性があります。
 森雅美弁護団長は、マスコミの取材に対して「再審進行において良い決定が出た。自白の信用性に疑いがあるだけでなく、知的障がいのある人に強圧的な取り調べが行われたという、こちら側の主張を明らかにできる可能性がある。任意性のある取り調べに基づいた自白なのか、明らかにする上で貴重な証拠」だと、述べています。弁護団は、昨年3月に受刑記録の開示を請求していました。今後、記録の開示を受けて、自白の信用性を否定する「新証拠」となりえるか判断するとしています。
 昨年12月26日に鹿児島地裁(中牟田博章裁判長)で、3者協議(弁護団・裁判所・検察の協議)が行われましたが、弁護団は成城大学の指宿信教授が作成した証拠開示の重要性を主張する意見書を裁判所に提出していました。引き続き、すべての未開示記録の開示をさせることが重要です。
 大崎事件の再審をめざす会と国民救援会鹿児島県本部は、検察と裁判所に対して高齢となった原口アヤ子さん(84)の一日も早い再審開始のために、すべての証拠の開示を求めて要請。弁護団とともに記者会見を開き、捜査機関の保有するすべての証拠の全面開示を求めるアピールを発表しました。


東電OL殺人事件    追加鑑定15点、ゴビンダさんのDNA不検出

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昨年9月から、高検は、新たに開示した42点のうち15点について優先的に鑑定を進めていましたが、その結果は、7月23日付鑑定により浮上した「第三者X」の存在をさらに補強するもので、ゴビンダさんのDNA型はいっさい検出されないまま、1月20日に終了しました。
「支える会」と国民救援会は、1月24日午後4時から第17回高裁要請を行い、「ここまでの鑑定結果をもって再審開始要件は十分満たしています。もはや、これ以上の鑑定は無意味であり、請求審をいたずらに長びかせるだけです。たとえ高検が残り27点の追加鑑定をしたいと言い出しても、高裁は決して認めないでいただきたい。これまでの新規明白な証拠をもって、速やかに再審開始を決定し、ゴビンダさんに対する刑の執行を停止し、1日も早く家族の待つネパールに帰れるようにしてください」などと訴えました。
この日の要請には、「支える会」と国民救援会(中央本部、東京都本部、神奈川県本部、武蔵村山支部、川崎北支部、海老名支部など)から12名が参加。署名3194筆、「支える会」とネパールの家族からの要請書、県本部大会決議文などを提出しました。
同日午後5時から三者協議が開かれ、終了後、弁護団の記者会見がありました。「高検は、『追加鑑定15点について、鑑定人から正式な鑑定書が2月末に提出されるので、その鑑定書を読んでから、3月16日までに意見を出したい』と要望。高裁もこれを了承し、次回三者協議を3月19日に開くことになった」とのことです。
これ以上、再審請求審を長期化させないよう、私たちは、今後も引き続き、高裁と高検に要請を行っていきます。みなさまのご支援をお願いします。


ゴビンダさんと新年の面会を終えて       

「無実のゴビンダさんを支える会」代表委員・蓮見順子

 1月12日(木)、今年初めての面会に行ってまいりました。6時からの事務局会議に出席するため、午後の遅い時間に面会に行きましたら、刑務官に、ゴビンダさんは、ちょうど今お風呂に入ったところなので、尐し待ってくださいと言われました。しばらく待っていると、つや、つや、ぴかぴか、ピンク色のゴビンダさんが現れました。入浴して、さっぱりしたのでしょうね。入浴もたしか週三回、入浴時間も制限があり、私たちのようにのんびり浸かるなんていうことはできないようですが、それでも、息抜きにはなるのではと期待します。
 「お年賀状80枚位頂きました」と、にこにこして報告してくれました。賀状を下さったみなさま全員にお返事が出せないのが残念です、ありがとうございましたと伝えてくださいと言うことでした。みなさま、ありがとうございました。今年は暮れから合わせて6日間のお休みがあったそうです。お正月のお休みは何をしているのと聞きますと、映画をいくつか見せてくれました。日本映画や、「ロビンフッド」も見ました。その他は、おせちやお菓子を食べて、テレビを見たり、ラジオを聞いたり、そんな風に過ごしたそうです。
 面会でゴビンダさんは、一番最初に、家族の安否を尋ねます。今回私はSkypeという無料インターネット通話を始めたので、カトマンズの家族とただで話すことができます。ネパールへの電話はかなり高額なので、助かります。また、ビデオカメラで、 顔を見ながら話せるので、お母様の健康状態など、目で確認出来て、正しくゴビンダさんに伝えることができるのがありがたいです。ゴビンダさんにその話をすると、ちょっとうらやましそうな、寂しそうな表情をしました。情報が得られるのは嬉しいが、どうして自分はそういうコンタクトさえできないのだという思いがあるのかもしれません。今日の「読売新聞」は黒い線でずいぶん塗りつぶしてありました。自分のことで はなさそうでしたがと、ゴビンダさんが言い始めたので、ああ、中国人受刑者の脱獄の話ねと言っては なし始めたら、刑務官があわてて、その話はしないように、とストップをかけました。ゴビンダさんは、もう中の人たちはみんな知っているよ、ですって。ゴビンダさんは長女ミティラの結婚の話が気になるようでした。すでに、申し込んでいる男性がいるようで、心配なのでしょう。ミティラには結婚はあまり、あわてないで、ゆっくり考えるようにという伝言でした。 ゴビンダさんは最後にいつも、支援の会のみなさまによろしくお伝えくださいと言います。
 皆さま、どうぞ本年もご支援をよろしくお願いいたします。

仙台筋弛緩剤えん罪事件    2/10 仙台地裁に再審請求申し立てへ

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 守大助さんの再審弁護団は、仙台地方裁判所に再審請求書を提出することを決定しました。私たちは、一日も早く再審・無罪を勝ち取るために弁護団、守大助さんとご両親と固く団結して全力で奮闘することを、あらためて決意しています。
 私たちは、08年2月25日、最高裁が不当にも上告を棄却し、守大助さんの無期懲役が確定して以来、全国のみなさんとともに、一昨年、昨年と続いての日本母親大会での汗と涙の感動的な宣伝行動をはじめ、全国各地での毎月の街頭宣伝、労働組合や各種会合でのご両親の訴え、「事件」の学習、守る会の結成と会員拡大に取り組んできました。現在、北海道から九州までの全国各地に30近い支援する会と約2800名の会員が生まれ、近く全国連絡会結成の準備を進めています。
 今後、さらに支援運動を広げ、2001年1月6日の不当逮捕以来、丸11年以上囚われの身となり、獄中から無実を訴え続けている守大助さんとご両親の心に寄り添い、私たち自身の手で、一日も早い再審無罪を勝ちとって大助さんを取り戻す決意です。
 今後とも全国のご支援をよろしくお願いします。

守 大助さんから届いた年賀状

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 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は東日本大震災で両親が大変お世話になりました。震災で大変ななか、私への温かいご支援に感謝しています。皆さんのおかげで、今年は再審請求して闘いがスタートします。
 今度こそ隠されている証拠がすべて開示され、私が無実であることを証明したい。裁判所が検察へ証拠開示するよう勧告してもらいたいです。
 そうさせるために、全国の皆さん、仙台地裁へ署名を送って下さい。私は絶対に筋弛緩剤を混入していません。


東住吉冤罪事件    いよいよ3月に再審開始の可否決定_全国から大きなご支援を!

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 昨年8月30日付本ニュース第53号で「新再現実験により自白の放火行為は不可能と判明!」として、当事件を取り上げていただきました。その際、今後の展開として、10月末には最終意見書の提出予定としておりましたが、その後の状況につき報告するとともに、全国からの大きなご支援を訴えます。

最終意見書の提出と再審請求審の終結

 2009年夏、大阪地裁に再審請求してから2年余。13回の裁判所・検察・弁護団による三者協議を経て、10月末に弁護団が、11月に検察が最終意見書を提出したことで、審理は終結しました。
 三者協議の最後となった第13回目は昨年8月26日に実施され、新再現実験を監修、鑑定意見書を書かれた弘前大学の伊藤昭彦教授の鑑定人尋問でした。伊藤先生は実験の様子を映像で示しながら説明。検察、裁判所からの質問にも明確に回答され、特に問題となることはなかったと弁護団からの報告でした。
 弁護団は予定通り10月31日に最終意見書を提出。5月20日に実施した「新再現実験」の結果-ガソリンを床に撒いている途中、気化したガソリン蒸気が風呂釜の種火に引火。瞬間、ガレージが真っ赤な炎に包まれた-から、「ガソリン7.3リットルを床に撒き、ターボライターで火をつけた」とする「朴自白」の放火行為が不可能であることを柱としたもので、「確定判決を下した裁判所の審理中に提出されたとすれば、有罪の事実認定に到達しえなかったであろうことはもはや疑いを容れない。」と結ばれています。
 裁判所は昨年12月の時点で、3月には「再審開始の可否決定」を出す、事前に弁護団に日程を連絡するとしており、すでに起案作業が進められています。
支援運動強化のお願い
 私たち支援する会では、大阪地裁第15刑事部が「再審開始」を決定するのを励まし続けるために、従来からの署名に加え、12月からは要請はがき運動、たんぽぽの会と連帯した上申書提出運動を展開しています。今年に入り、裁判所前宣伝・署名提出を2週間に1度と頻度を上げることにし、既に1月13日、27日に実施しました。次回は2月10日を予定しています。そのため、全国津々浦々からの個人・団体署名、要請はがきが必要です。どんどん、お寄せいただきますように心よりお願いいたします。
なお、署名用紙、要請はがきは「東住吉冤罪事件」のホームページ(http://www.jca.apc.org/~hs_enzai/)からも印刷できますのでよろしくお願いいたします。

獄中からの便り

 三月の決定を間近にして、獄中から東住吉冤罪事件の請求人の青木恵子さんと朴龍晧(ぼく・たつひろ)さんから『救援新聞』掲載された手紙を転載します。

両親の介護したい      青木惠子さん

大阪・東住吉冤罪事件 青木惠子さん

 日頃は、「東住吉冤罪事件」のご支援・ご署名にご協力下さりありがとうございます。
 私の刑務所生活も、4年5カ月が過ぎ去ろうとしています。胸中は複雑な思いでいっぱいですが、明るく楽しく元気に生きています。作業は、たわし、スポンジ類の集積という場所で、入荷・出荷される材料、伝票のチェック、ダーツ等もしています。
 今は、毎日がとても忙しいため、夜はよく眠れますし、余計なことを考えずにすみますから助かります。
 休日はTVを観たり、本を読んだり、独学で「手話」の勉強をしています。そして部屋は開放部屋の2人拘禁で、トイレだけは自由に行けますし、鍵がないため閉じ込められている気がしません。女子寮みたいです。
 さて私がずっと望んでいました「再現実験」が、(11年)5月20日におこなわれました。その結果、ガソリン7・3リットルを床に撒き終える前に、風呂釜の種火に気化したガソリンが引火し、車全体が炎に包まれることがわかりました。ですから「自白」は、完全に崩れて、真実が明らかになりました。みなさまもぜひ、DVDをご覧ください。
 突然の火災で娘を亡くし、悲しむ時間も奪われた上に、逮捕されてから16年以上になります。私は自分の運命だと割り切れますが、高齢となった両親の姿を目にする度、元気な間に帰って、介護してあげたいという気持ちが強くなります。息子も25歳になりましたが、姉を亡くし、母親の私とも引き離された時間、どんな思いで生きてきたのかと考えると不憫(びん)です。
 だいたい私が犯人だという証拠、動機が一切ありません。今回の「再現実験」で、「再審開始決定」が言い渡されるものと信じ、その日まで静かに待ちたいと思います。一日も早く、両親、息子のもとに帰り、娘のお墓に「無実を勝ち取ったよ」と報告に行けるように、皆さまより一層のご支援をどうか宜しくお願いいたします。助けて下さい。決して私は、大切な娘を保険金が欲しいために殺すような母親ではありません。私は無実です。 (12月3日記 青木惠子)

判事の背中押して     朴 龍晧(ぼく・たつひろ)さん        

大阪・東住吉冤罪事件 朴 龍晧(ぼく・たつひろ)さん

 いつもお世話になり、とても感謝しています。
 福井女子中学生殺人事件で再審開始決定が出たのは、大変に喜んでいます。その決定要旨を読むと、(再審のために必要な新証拠の)新規性と明白性についての定義が示されていて、その定義によれば、僕の事件の新証拠も新規明白な証拠だと認めるよりないでしょう。
 とはいえ決定を勝ち取れる見込みは、それでも五分五分というところです。これでも多尐、甘い考えかとも思わないではいられません。
 とにかく今が最も重要な時期です。遠くないうちに決定が出ると思うので、支援の力を結集して裁判官の背中を押して下さればと願っています。
 再審請求をしたのが、平成21年7月7日のことですから、早いスピードで、事実審理に至って決定を待つ身になりました。しかも裁判所と検察の同意を得て実験をおこなうことが出来たのですから、項調すぎるぐらいです。それほど決定的な新証拠だと思っていますが、はたして裁判官が信じてくれるのかどうかです。天に祈るばかりです。これからも宜しくお願い致します。ありがとうございます。

再現実験.gif

 昨年(11年)5月20日に静岡県小山町で新実験がおこなわれました。裁判所と検察の同意の上でおこなわれたものです。その結果、放火をおこなうのは不可能という新規明白な証拠を得ることが出来ました。「東住吉事件再現実験基金」には、今も善意のカンパが寄せられていて、この新証拠は世論の声の象徴そのものです。この実験を機にして署名数も増大していて、カンパや署名をして下さった皆さまには、心からお礼を申し上げます。
 おかげさまで、昨年8月26日には証人尋問も実施されて、もはや確定判決の根拠が完全に否定されているのが明らかとなりました。
 この新証拠がどれほど決定的なものかは、実験DVDをご覧になられると誰もが納得出来ることでしょう。それが披露されたのは、第1回全国現地調査でのことでした。106人の方がたが参加して下さったそうで、本当に嬉しく思います。これまで以上に無実を確信して下さり、とてもありがたい限りです。
 このように再審開始決定を勝ち取るために、たくさんの方がたが協力して下さっていることには、心から感謝しています。
 昨年10月31日には弁護団が最終意見書を提出し、11月22日には僕も意見書を提出しました。今は決定を待つばかりで、天に祈りながら無実の受刑者として過ごしております。
 電気工事の職人としての誇りにかけて、僕は無実です。決定を勝ち取れるように、どうかご支援を宜しくお願い致します。いつも本当にありがとうございます。 (朴龍晧)


袴田事件        第7回全国現地調査参加のご案内について

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 人権と民主主義を守るために、日夜のご活躍に敬意を表します。
 また、えん罪袴田事件に対する温かいご支援ご協力に感謝申し上げます。
 袴田事件は、2008年4月25日に第二次再審請求を申し立ててから、もうすぐ4年になろうとしています。第一次再審請求審では、検察側が未提出記録の提出を拒み続けたために、27年もの年月を無駄に過ごしてきた経過があります。
 今回、検察側が開示した未提出記録の中に、袴田巌さんの無実を証明する証拠が含まれていることが明らかとなりました。
袴田巌さんをこれ以上刑務所に閉じ込めておく必要はなく、直ちに釈放して健康を回復させることが急務です。
 私たちは、袴田事件の再審開始を早期に実現させるために、下記の日程で全国現地調査を行います。ご多忙とは存じますが、えん罪で苦しんでいる袴田巌さんを救うために、ご参加とご協力をお願いします。
袴田事件のパンフと事件署名を同封致します。署名を集めてご参加下さい。要請行動の時に直接お渡し下さい。
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名張毒ぶどう酒事件     第30回全国現地調査3/23、3/24にご参加を!

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 この3月28日で事件発生51年をむかえます。そして、奥西さんは、この1月14日に満86歳を迎えてしまいました。いったい、いつまで奥西さんは無実を叫び続けなければならないのでしょうか。
 最高裁差戻し決定は、「事件発生から50年近くを経過し…差戻審における証拠調べは、必要最小限の範囲に限定し効率良くなされることが肝要であると考える。」と判示しました。しかしながら、まもなく差し戻し審は満2年を迎えようとしていますが、新ニッカリンTの鑑定結果ならびに鑑定人に対する証拠調べで、検察の主張が誤りであることがはっきりしました。
 これ以上検察の不当な言い分に振り回される道理はありません。弁護団はもとより私たちは、これ以上の審理は不要として、一刻も早く、再審開始決定を出すよう裁判所に強く求めています。
 私たちは、この大きな山場を迎えた重要な時期に30回目の全国現地調査を実施しますが、1月23日までに名高裁に個人署名を累計8万筆提出しました。そして、差し戻し審決定を迎えるに当たり、10万の署名で、奥西さんを迎えたいと署名の取り組みを強めています。是非、全国各地で旺盛な署名宣伝行動の取り組みもお願いします。
 また、現地調査翌日である3月26日には、名高裁・名高検への要請行動と名古屋拘置所交渉を計画しています。是非、現地調査と要請行動等への積極的なご参加を強く訴えます。
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年末募金、賛助金の納入のお礼

 次の方々から募金、賛助金の納入がありました。(昨年12月以降~1月末まで)☆敬称略
風間昭彦、細谷真澄、早船寿美子、清水信之、柴田五郎、江川紹子、宮崎孝、金子光伸、谷村正太郎
 ご協力いただいた皆さんありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。


各事件の主な行動予定 (2月~4月)

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   *第20回総会での岡部保男弁護士の講演は次号に掲載します。

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